SoundHorizon StarDust
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歌詞(問題文)
(かのじょこそわたしのえりすなのだろうか)
「彼女こそ…私のEなのだろうか…」
(おそろいねわたしたちこれでおそろいねあぁしあわせ)
お揃いね私達 これでお揃いね あぁ幸せ……
(おんなはものいわぬかわいいだけのどーるじゃないわ)
女は物言わぬ 可愛いだけの《お人形》じゃないわ
(いとしいあなたわかって)
愛しい貴方解って?
(ちっぽけなものみたすためのどうぐじゃないわ)
ちっぽけな自尊心満たす為の道具じゃないわ
(つきよのあなざーはかって)
月夜の《別人格》は勝手?
(くびをしめればしまるにきまってるじゃない)
首を絞めれば 締まるに決まってるじゃない
(るながあなたをくるわせたの)
月が貴方を狂わせたの?
(だってしょうがないじゃないあいしてしまったんだもの)
だってしょうがないじゃない 愛してしまったんだもの
(すてらがわたしをくるわせたのはなぜ)
星が私を狂わせたのは何故?
(まっかなどれすまっかなひーる)
真っ赤な衣装 真っ赤な洋靴
(まっかなるーじゅまっかなろーず)
真っ赤な口紅 真っ赤な薔薇
(すれちがうおとこたちだれもがふりかえる)
すれ違う男達 誰もが振り返る…
(ひだりてにははなたばみぎてにはやくそくをはやりだしたしょうどうはもうとまらない)
左手には花束 右手には約束を 疾りだした衝動は もう止まらない…
(おそろいねわたしたちこれでおそろいねあぁしあわせ)
お揃いね私達 これでお揃いね あぁ幸せ…
(あなたのしろいしゃつもいまはあざやかなすかーれっと)
貴方の白い衣装も 今は鮮やかな深紅
(おそろいねわたしたちこれでおそろいねあぁしあわせ)
お揃いね私達 これでお揃いね あぁ幸せ……
(くずでもかまわないわいつかほしになれるならかがやいてるねぇわたしかがやいてる)
「屑でも構わないわいつか星になれるなら輝いてる?ねぇ私輝いてる?」
(きれいなほしぞらねそれはつややかなおんなのためいき)
「綺麗な星空ね」…それは艶やかな女のため息
(きみのほうがきれいだよそれはあまいおとこのささやき)
「君の方が綺麗だよ」…それは甘い男の囁き
(よぞらをみあげるこいびとたちありふれたふうけい)
夜空を見上げる恋人達 ありふれた風景
(くりかえされるこいもようほんのささいなこと)
繰り返される恋模様 ほんの些細なこと
(そんなきまぐれなひとときをえいえんだとしんじたりして)
そんな気紛れなひと時を 永遠だと信じたりして
(そんなふたしかなものをうんめいだとしんじたりして)
そんな不確かなものを 運命だと信じたりして
(ないたりわらったりあいしたりにくんだりして)
泣いたり 笑ったり 愛したり 憎んだりして
(そのつかのまはるかかこのひかりにおもいをはせたりして)
その束の間 遥か過去の光に想いを馳せたりして
(あのほしぼしはもうほろんでしまっているのだろうか)
あの星々はもう滅んでしまっているのだろうか?
(それともいまもまだほろびにむかってかがやきつづけているのだろうか)
それとも今もまだ滅びに向かって輝き続けているのだろうか?
(こうねんというなのとほうもないしゃくどのまえでは)
光年という名の途方もない尺度の前では
(ひとのいっしょうなどせつなのまぼろしにすぎないのかもしれない)
人の一生など刹那の幻に過ぎないのかも知れない…
(そんなささいなことされどぐうぜんとはいえ)
──そんな些細なこと されど偶然とはいえ
(ああぐうぜんとはいえかのじょはみてしまった)
嗚呼…偶然とはいえ彼女は見てしまった
(おそろいのしろいふくをきてしあわせそうによりそいあるく)
お揃いの白い服を着て幸せそうに寄り添い歩く
(かれとみしらぬおんなのすがたを)
彼と見知らぬ女の姿を……
(おそろいねわたしたちこれでおそろいねあぁしあわせ)
お揃いね私達 これでお揃いね あぁ幸せ…
(あなたのしろいしゃつもいまは)
貴方の白い衣装も 今は──
(なぜなぜなのなぜなのよ)
「何故…何故なの…何故なのよ──!!」
(さんそにふれたあかはやがてくろにちかづきしめす)
酸素に触れた赤は やがて黒に近づき示す
(ふたりはもうとわにひとつにはなれないというじじつを)
二人はもう永遠に 一つにはなれないという事実を…
(いてついたぎんるりのほしぼしもえあがるほろびのきらめきよ)
凍てついた銀瑠璃の星々 燃上がる滅びの煌きよ
(なくしたらくえんのゆめをみるわたしをみちびけざらいとおぶすたーだすと)
失くした楽園の夢を見る 私を導け《星屑の幻灯》
(おもいでをかこのひかりとしてまいそうできないかぎり)
──想い出を過去の光として埋葬出来ない限り
(こどくなぼうれいはこうやをさまよいつづけるだろう)
孤独な亡霊は荒野を彷徨い続けるだろう
(おんなのてはかなしいほどにみじかくほしくずにはとどかない)
女の手は悲しい程に短く星屑には届かない
(ああそのてをにぎりかえしたのはかめんのおとこだった)
嗚呼…その手を握り返したのは『仮面の男』だった──