アザレア

(ゆるされたことなんて)

許されたことなんて

(そうおおくはないでしょう？)

そう多くはないでしょう？

(だれのめにかなえばだれもきずつけずにすむ？)

誰の目に適えば誰も傷つけずに済む？

(しあわせのていぎはひとのかずあるけど)

シアワセの定義は人の数あるけど

(つかむまでのみちはいっぽんとかぎらない)

掴むまでの道は一本と限らない

(まいごになるまえにきみのこえをしるべに)

迷子になる前にきみの声を標に

(みみのおくこまくをもっとふるわせて)

耳の奥　鼓膜をもっと震わせて

(みちなきみちをゆこうはじめてをささげよう)

道なき道を行こう　初めてを捧げよう

(あまいゆめそのまほうにかかったふりで)

甘い夢　その魔法に掛かったフリで

(ざんこくにもおもえるうんめいのそのなかで)

残酷にも思える運命のその中で

(みつからないようにすすもう)

見つからないように進もう

(あしあとはけして)

足跡は消して

(とどかないよるにもよりそえるなにかを)

届かない夜にも寄り添える何かを

(いつのまにふたりは)

いつの間にふたりは

(そっとそだてていたんだよ)

そっと育てていたんだよ

(かなえたいことならほしのかずあるけど)

叶えたいことなら星の数あるけど

(たとえそのすべてがゆめとちったって)

たとえそのすべてが夢と散ったって

(こわくはないようにきみのてをはなさずに)

怖くはないようにきみの手を離さずに

(むねのおくこどうがぐっとたかまれば)

胸の奥　鼓動がぐっと高まれば

(みちなきみちをゆこうはじめてをかさねよう)

道なき道を行こう　初めてを重ねよう

(なまえのないこのかんじょうになまえをつけて)

名前のないこの感情に名前をつけて

(ざんこくにもおもえるしょうどうにしたがって)

残酷にも思える衝動に従って

(きみがのぞむならおちよう)

きみがのぞむなら落ちよう

(どこまでもやみへ)

どこまでも闇へ

(まいごになるまえにきみのこえをしるべに)

迷子になる前にきみの声を標に

(みみのおくこまくをもっとふるわせて)

耳の奥　鼓膜をもっと震わせて

(みちなきみちをゆこうはじめてをつづけよう)

道なき道を行こう　初めてを続けよう

(あまいゆめそのまほうがさめてもまだ)

甘い夢　その魔法が覚めてもまだ

(ざんこくにもおもえるうんめいをけちらして)

残酷にも思える運命を蹴散らして

(じゃまされないほうへすすもう)

邪魔されない方へ進もう

(ふたりだけけして)

ふたりだけ消して