夜撫でるメノウ

(しゅうでんはもうないよ)

終電はもうないよ

(これからどうしようかなんて)

これからどうしようかなんて

(まよいこみたいなふたりで)

迷い込みたいな二人で

(しゅうてんなんてないの)

終点なんてないの

(あしたのことなんてほら)

明日のことなんてほら

(いまはかんがえないでよね)

今は考えないでよね

(いつもとおなじぺーすであるく)

いつもと同じペースで歩く

(まちにふたりのかげうつす)

街に二人の影映す

(ならんでみたけしきはほら)

並んでみた景色はほら

(いつまでもかわらないままで)

いつまでも変わらないままで

(あのころはこどもだったねと)

あの頃は子供だったねと

(わりきるには)

割り切るには

(きずつきすぎたよね)

傷付きすぎたよね

(おもいでのなかにおぼれるまえに)

思い出の中に溺れる前に

(このばしょでさよなら)

この場所でさよなら

(きみにとどけとこのあいを)

君に届けとこの愛を

(ことばにのせるまいにちを)

言葉に乗せる毎日を

(うつくしくおもえないと)

美しく思えないと

(いつかはきえてしまうの)

いつかは消えてしまうの

(これでおわりだなんて)

これで終わりだなんて

(ふしぎなきもちになるけど)

不思議な気持ちになるけど

(げんきでね)

元気でね

(いつもとちがうてんぽでわらう)

いつもと違うテンポで笑う

(きみはいまなにをかんがえているの)

君は今何を考えているの

(わざとらしくしおれたくうき)

わざとらしく萎れた空気

(すこしいきがふるえる)

少し息が震える

(いままではなしたこと)

今まで話したこと

(すべておぼえてはいないけれど)

すべて覚えてはいないけれど

(ありがとうのことばとごめんねと)

ありがとうの言葉とごめんねと

(うまくつたえられなかったから)

うまく伝えられなかったから

(こんなけつまつをむかえたの)

こんな結末を迎えたの

(ならごめんね)

ならごめんね

(おそすぎたね)

遅すぎたね

(きみにとどけとこのあいを)

君に届けとこの愛を

(ことばにのせるまいにちを)

言葉に乗せる毎日を

(いきぐるしくおもえちゃうほど)

息苦しく思えちゃうほど

(いつからかわってしまったの)

いつから変わってしまったの

(これでおわりだなんて)

これで終わりだなんて

(まだしんじられないけれど)

まだ信じられないけれど

(げんきでね)

元気でね

(しゅうでんまえのほーむ)

終電前のホーム

(ことばがでてこないな)

言葉が出てこないな

(ここからはもうひとりで)

ここからはもう一人で

(であわなければなんて)

出逢わなければなんて

(そんなのおもっていないよ)

そんなの思っていないよ

(だからわらってわらってよね)

だから笑って笑ってよね

(きみにとどけとこのあいを)

君に届けとこの愛を

(ことばにのせるまいにちを)

言葉に乗せる毎日を

(うつくしくおもえないと)

美しく思えないと

(いつかはきえてしまうの)

いつかは消えてしまうの

(これでおわりだなんて)

これで終わりだなんて

(ふしぎなきもちになるけど)

不思議な気持ちになるけど

(げんきでね)

元気でね

(きみにもらったこのあいも)

君にもらったこの愛も

(このてでふれたまいにちも)

この手で触れた毎日も

(あんまりにもうつくしいから)

あんまりにも美しいから

(なみだがあふれてしまうよ)

涙が溢れてしまうよ

(これでおわりだねって)

これで終わりだねって

(さいごのことばになるけど)

最後の言葉になるけど

(ありがとね)

ありがとね