全く身にならないキセキ

(もうどこまできたっけしらないまちからまちまで)

もうどこまで来たっけ 知らない街から街まで

(みぎむいてひだりみていちめんはうみばかり)

右向いて 左見て 一面は海ばかり

(それならどこまでもまえへどこでもいいからどこかへ)

それならどこまでも前へ どこでもいいからどこかへ

(どしゃぶりもたかなみもおんなじけしきをみよう)

どしゃぶりも 高波も 同じ景色を見よう

(これからさきがみえないなんていつもさいしょからそうだったって)

これから先が見えないなんて いつも最初からそうだったって

(ひみつのみちたからのはこほこりをかぶるあのほんだなのなか)

秘密の道 宝の箱 ほこりを被る あの本棚のなか

(そうだたとえおもいでになってでもむかしのはなしになってでも)

そうだ たとえ思い出になってでも 昔の話になってでも

(きみとここまであるいてきたあしあとがきえない)

君とここまで歩いてきた 足跡が消えない

(１０ねんごしのきょういえた１０ねんさきもわらっていたい)

10年越しの今日言えた 10年先も笑っていたい

(ほらいつものくだらないひびのつづきからぼくらのぼうけんだ)

ほら いつものくだらない日々のつづきから 僕らの冒険だ

(ああどこまできたってせかいはげーむでもないから)

ああ どこまで来たって 世界はゲームでもないから

(むねはれるともだちはかたてにおさまるくらい)

胸張れる友だちは 片手に収まるくらい

(さよならのてのふりかたなんてもうなんどもしないように)

さよならの手の振り方なんて もう何度もしないように

(はくしのちずかきこんだらわすれないなにもわすれやしないから)

白紙の地図 書き込んだら 忘れない 何も忘れやしないから

(そうかしらずにむねがさわいでいるわけもわからずわらえている)

そうか 知らずに胸が騒いでいる わけもわからず笑えている

(ここがみなれすぎたきみのとなりだときづいた)

ここが見慣れすぎた君の隣だと気づいた

(きせきとよぶにはちっぽけでちゃちなきせきをのこしていこう)

奇跡と呼ぶにはちっぽけで ちゃちな軌跡を残していこう

(ほらいつものうしろむきでもまえすすめぼくらのこうかいだ)

ほら いつもの後ろ向きでも 前すすめ僕らの航海だ

(いいじゃんかながされてそうしたらねころんで)

いいじゃんか流されて そうしたら寝転んで

(きぬいたときにまたおおごえでてをたたけ)

気抜いた時にまた 大声で手を叩け

(むかうこうかいたいがいこうかい)

向かう航海 大概 後悔

(げつかすいもくきんどなるようになるもんだひしゃげたねこがいう)

月 火 水 木 金 土 なるようになるもんだ ひしゃげた猫が言う

(おわらないしょうせつがあるならそれはこんなものがたりがいいかな)

終わらない小説があるなら それはこんな物語がいいかな

(そうでしょさよならのいみはむねにかくしといて)

そうでしょ サヨナラの意味は胸に隠しといて

(そうだたとえおもいでになってでもむかしのはなしになってでも)

そうだ たとえ思い出になってでも 昔の話になってでも

(きみとここまであるいてきたあしあとがきえない)

君とここまで歩いてきた 足跡が消えない

(しろくほこりをかぶっているあのひのぼくらにあいにいこう)

白くほこりを被っている あの日の僕らに会いに行こう

(ほらまたみにもならないひびのつづきからぼくらのぼうけんだ)

ほら また身にもならない日々のつづきから 僕らの冒険だ

(きみとわらうだけ)

君と笑うだけ