エゴ

(きみはまだ、いきてるの？)

“君はまだ、生きてるの？”

(うたはまだ、つづいているの？)

“うたはまだ、続いているの？”

(このせかいのすみっこでまだ)

この世界の隅っこで　まだ

(くだらないことかんがえてんの？)

くだらない事　考えてんの？

(きみはまだ、いきてるの？)

“君はまだ、生きてるの？”

(うたはまだ、つづいているの？)

“うたはまだ、続いているの？”

(このせかいのすみっこでまだ)

この世界の隅っこで　まだ

(くだらないことかんがえてんの？)

くだらない事　考えてんの？

(きみもいま、きづいたろう)

君も今、気づいたろう

(ーうたは、もうきえそうだ。)

ーうたは、もう消えそうだ。

(このせかいのすみっこでまだ)

この世界の隅っこで　まだ

(くだらないゆめみてたものだから)

くだらない夢　みてたものだから

(「うたをうたうのが、へただなあ。」)

「うたをうたうのが、下手だなあ。」

(ぼくは、ひとりでないていた)

僕は、ひとりで泣いていた

(きみがてをさしのべてから)

君が手を差し伸べてから

(せかいはへたくそをやめていた)

世界はヘタクソをやめていた

(かりそめとかしょう)

かりそめと仮象

(ささめきともさく)

ササメキと模索

(・・・うたはまだ、つづいているの？)

…うたはまだ、続いているの？

(あいがもうあいをやめても)

愛がもう愛をやめても

(わがままにどうかのこっていてよ)

ワガママにどうか残っていてよ

(ほんとうはみんなあのせかいが)

本当はみんな　あの世界が

(もうすこしつづけと、ねがってたんだ)

もう少し続けと、願ってたんだ

(それはなにを、いみするの？)

それは何を、意味するの？

(せいかいは、まちがいなの？)

正解は、間違いなの？

(いろあせたものがたりはただ)

色あせた物語は　ただ

(おわりかたばかりきにしていた)

終わり方ばかり気にしていた

(つながりにつかえても)

人間関係に閊えても

(はじまりをはじていても)

始まりを恥じていても

(もどれないのいくせいそうただ)

戻れないの　幾星霜　ただ

(くだらなくはなかったはずさ)

くだらなくは　なかったはずさ

(うたをうたうのが、へたでよかった)

うたをうたうのが、下手でよかった

(きみと、ふたりでなけるなら)

君と、ふたりで泣けるなら

(ぼくがもうぼくじゃなくっても)

僕がもう僕じゃなくっても

(きみはもうきみをやめないで。)

君はもう君をやめないで。

(ささくれたせかい)

ささくれた世界

(たがためのりそう)

誰が為の理想

(・・・きみはまだ、わらってるの？)

…君はまだ、笑ってるの？

(あいがもうあいをやめても)

愛がもう愛をやめても

(かみさまはどうかだまっていてよ)

神様はどうか黙っていてよ

(ほんとうはみんなこのせかいが)

本当はみんな　この世界が

(ざんこくだったときづいていた)

残酷だったと　気づいていた

(だからあいをやめても)

だからアイをやめても

(きみはもうそのままでいて。)

君はもうそのままで居て。

(いたずらとらせん)

悪戯と螺旋

(うそつきとみらい)

嘘吐きと未来

(・・・うたよまだ、つづいてくれよ？)

…うたよまだ、続いてくれよ？

(ぼくがもういなくなっても)

僕がもう居なくなっても

(きみはそのまま、うたっていてくれよ)

君はそのまま、うたっていてくれよ

(このせかいのすみっこで)

この世界の隅っこで

(・・・まだそんな)

…まだそんな

(くだらないことかんがえてんだよ)

くだらない事　考えてんだよ