赤い手　シド

(さみだれふりやまぬうそ)

五月雨　降り止まぬ　嘘

(いぞんへつづいた)

依存へ　続いた

(ながくむだなくうきょ)

長く　無駄な空虚

(あなたがあなたがにくい)

あなたが　あなたが　憎い

(すいてもすいても)

好いても　好いても

(とどかないのであれば)

届かないのであれば

(ひらりかわしじょうずやなぎのよう)

ひらり　かわし上手　柳のよう

(いくつつみあげてもむだでしょうね)

幾つ　積み上げても　無駄でしょうね

(くるおしくおもく)

狂おしく　重く

(くるおしくあかく)

狂おしく　紅く

(たかなるおとめを)

高鳴る　乙女を

(いともかんたんにきりきざんでは)

いとも簡単に　切り刻んでは

(そしらぬかお)

素知らぬ顔

(さまようあなたへのこうい)

彷徨う　あなたへの好意

(ながれついたのは)

流れ着いたのは

(よそのひざのうえ)

他所の　膝の上

(それでもあなたがほしい)

それでも　あなたが欲しい

(あくじょにしゅだんは)

悪女に　手段は

(そういくつもないから)

そう　幾つも無いから

(てにはいらないのならば)

手に入らないのならば

(いっそのことにぎりつぶそうか)

一層のこと　握り潰そうか

(さきだつのがらくでしょうか)

先立つのが　楽でしょうか

(あけがたにあめもやむわ)

明け方に　雨も止むわ

(ゆんだかみかなしくほどいたら)

結んだ　髪　悲しく　ほどいたら

(ひめたとがったあいを)

秘めた　尖った愛を

(むなもとへと)

胸元へと

(くるおしくおもく)

狂おしく　重く

(くるおしくあかく)

狂おしく　紅く

(たかなるおとめを)

高鳴る　乙女を

(いともかんたんにきりきざむから)

いとも簡単に　切り刻むから

(こうなるのよ)

こうなるのよ

(さみだれふりやまぬうそ)

五月雨　降り止まぬ　嘘

(いぞんへつづいたながくむだなくうきょ)

依存へ続いた　長く無駄な空虚

(あなたがあなたがにくい)

あなたが　あなたが　憎い

(すいてもすいても)

好いても　好いても

(とどかないから)

届かないから

(このてでこのあかいてで)

この手で　この赤い手で

(なんどもなんども)

何度も　何度も

(つめたいほほなぞった)

冷たい頬　なぞった