意味が分かると怖い話201 概要欄に説明あり
神様
神社の子供として、シンパシーを感じますね。
解説
語り手と会話をしていた相手は、成仏できない地縛霊。
解説
語り手と会話をしていた相手は、成仏できない地縛霊。
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問題文
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(「かみさまがいるなんて、あなたもしんじていないわよね?」)
「神様がいるなんて、あなたも信じていないわよね?」
(かのじょのといかけに、ぼくはうなずいた。)
彼女の問いかけに、僕はうなずいた。
(よのなかにしゅうきょうはたくさんあって、)
世の中に宗教は沢山あって、
(そのかずだけかみさまがいることになっている。)
その数だけ神様がいることになっている。
(けれどかみさまやてんごく、またはじごくなんていうがいねんは、)
けれど神様や天国、または地獄なんて言う概念は、
(いきているにんげんをなぐさめたりいましめたりするために)
生きている人間を慰めたり戒めたりするために
(だれかがつくったものにすぎない。)
誰かが作ったものに過ぎない。
(「だったらおぼうさんがとなえるおきょうだって、いみなんかないわよね?」)
「だったらお坊さんが唱えるお経だって、意味なんかないわよね?」
(ぼくはこんどもうなずいた。)
僕は今度も肯いた。
(かみさまがいないなら、にんげんのそうさくぶつであるきょうもんに)
神様がいないなら、人間の創作物である経文に
(ちょうしんぴてきなちからがやどるはずもない。)
超神秘的な力が宿るはずもない。
(あれはこじんのれいをあのよへとおくりとどけるためではなく、)
あれは故人の霊をあの世へと送り届けるためではなく、
(あくまでいぞくのかなしみをしずめるためによまれるものだ。)
あくまで遺族の悲しみを鎮めるために読まれるものだ。
(「じゃあ、このよをさまようたましいは、どうしたらじょうぶつできるのかしら?」)
「じゃあ、この世をさまよう魂は、どうしたら成仏できるのかしら?」
(なるほど、しゅうきょうかがおこなうじょれいぎしきなんかにいみがないとすれば、)
なるほど、宗教家が行う除霊儀式なんかに意味がないとすれば、
(げんせにとどまるれいはどうしたらじょうぶつさせられるのだろう。)
現世にとどまる霊はどうしたら成仏させられるのだろう。
(ぼくはかのじょにいった。)
僕は彼女に言った。
(「せいぜんにねっしんなしんこうがあれば、)
「生前に熱心な信仰があれば、
(おきょうをよんでもらうことであるいはじょうぶつできるのかもしれないね。」)
お経を読んでもらうことであるいは成仏できるのかもしれないね。」
(しんじんふかかったこじんなら、)
信心深かった故人なら、
など
(おぼうさんのよむおきょうにありがたみをかんじて)
お坊さんの読むお経にありがたみを感じて
(やすらかにねむることができるのかもしれない、)
安らかに眠ることができるのかもしれない、
(とぼくはおもった。)
と僕は思った。
(「そう、そうかもね・・・」)
「そう、そうかもね・・・」
(それきりかのじょはうつむいて、だまりこんでしまった。)
それきり彼女は俯いて、黙り込んでしまった。
(ぼくはひしゃげたままのがーどれーるにはなたばをたむけて、)
僕はひしゃげたままのガードレールに花束を手向けて、
(そのばをあとにした。)
その場を後にした。