着信アリ④(終)

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2004年公開の日本映画。携帯電話を題材に、死の予告電話を受けた人物が、その予告通りに死を遂げていくホラー映画で、シリーズ化もされた。三池崇史・監督、柴咲コウ・主演。

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問題文

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(4がつ24にち18じ49ふん、ゆみはびょういんへつきます。)

4月24日18時49分、由美は病院へ着きます。

((よこくじこくは19じ13ふん)びょういんないでけいたいのちゃくしんおんを)

(予告時刻は19時13分)病院内で携帯の着信音を

(きいたゆみは、やましたがいるとおもいはいります。)

聞いた由美は、山下がいると思い入ります。

(おとをたよりにふろばへいくと、こわれたけいたいにうじがわいて)

音を頼りに風呂場へ行くと、壊れた携帯にウジが湧いて

(いるのをみて、おどろきました。ゆみのはいごに、てんじょうから)

いるのを見て、驚きました。由美の背後に、天井から

(じょせいがさかさちゅうづりになったじょうたいでちかよってきます。)

女性が逆さ宙吊りになった状態で近寄ってきます。

(びょうしつからにげたゆみは、じんたいのひょうほんらしきものがとびらから)

病室から逃げた由美は、人体の標本らしきものが扉から

(だされるのをみますが、ちょくご、じぶんのてもひょうほんのびんを)

出されるのを見ますが、直後、自分の手も標本の瓶を

(にぎっていました。うしろにひきずられます。)

握っていました。後ろにひきずられます。

(やましたがかけつけ、ゆみをつれてにげようとしますが、)

山下が駆け付け、由美を連れて逃げようとしますが、

(どあぜんたいがひとのかおのようにくぼみができ、2りはおくへ)

ドア全体が人の顔のようにくぼみができ、2人は奥へ

(にげました。つくえのうえにけいたいがあり、「おまえのいのち)

逃げました。机の上に携帯があり、「おまえの命

(あと56びょう」というひょうじでかうんとだうんがはじまりました。)

あと56秒」という表示でカウントダウンが始まりました。

(やましたはそのとき、となりのよくそうにみずぬままりえのてくびと、)

山下はその時、隣の浴槽に水沼マリエの手首と、

(けいたいでんわをみつけます。けいたいをとりあげてけすと、)

携帯電話を見つけます。携帯を取り上げて消すと、

(めろでぃもやみました。かうんとだうんもおわります。)

メロディもやみました。カウントダウンも終わります。

(とけいをみるとよこくじかんをすぎており「おわった」と)

時計を見ると予告時間を過ぎており「終わった」と

(やましたはおもいました。よくそうはみずぬままりえのみいらかした)

山下は思いました。浴槽は水沼マリエのミイラ化した

(したいで「だれかにみつけてほしかったんだ」とゆみは)

死体で「誰かに見つけてほしかったんだ」と由美は

(いいますが、ゆみのあたまをみいらがつかみます。)

言いますが、由美の頭をミイラがつかみます。

など

(やましたがおのでたちむかおうとしますがふうあつでとばされ、)

山下が斧で立ち向かおうとしますが風圧で飛ばされ、

(ゆみのみがへやにのこされました。ゆみはみいらかした)

由美のみが部屋に残されました。由美はミイラ化した

(いたいをじぶんのははとかさねてみて、だきしめながら)

遺体を自分の母と重ねて見て、抱きしめながら

(「わかったよ、おかあさん。もうにげないから。)

「分かったよ、お母さん。もう逃げないから。

(あたし、いいこでいるから。ごめんなさい」といいます。)

あたし、いい子でいるから。ごめんなさい」と言います。

(みいらはうごきをとめました。もとみやけいじがかけつけ、)

ミイラは動きを止めました。本宮刑事が駆け付け、

(いたいはしごはんとしがけいかしているといいます。)

遺体は死後半年が経過していると言います。

(すべてがおわったかにおもわれたとき、やましたにむさしの)

すべてが終わったかに思われた時、山下に武蔵野

(いくじいんかられんらくがはいり、よびだされました。)

育児院から連絡が入り、呼び出されました。

(ななこのかばんにまぎれこんでいたてーぷをみたやましたと)

菜々子のカバンに紛れこんでいたテープを見た山下と

(もとみやけいじは、ななこをぎゃくたいしていたのははは・まりえ)

本宮刑事は、菜々子を虐待していたのは母・マリエ

(ではなく、あね・みみこだとしります。みみこはなんども)

ではなく、姉・美々子だと知ります。美々子は何度も

(ななこをぎゃくたいしては、そのあとおおきなあめだまをあげていました。)

菜々子を虐待しては、その後大きな飴玉をあげていました。

(あめだまは「はやくよくなってね」というみみこなりの)

飴玉は「早くよくなってね」という美々子なりの

(おもいやりです。はは・まりえはみみこをうたがっており、)

思いやりです。母・マリエは美々子を疑っており、

(あるとき、ななこにみみこがぎゃくたいするげんばをもくげきして、)

ある時、菜々子に美々子が虐待する現場を目撃して、

(あわててななこをびょういんにつれていきます。へやにのこされた)

慌てて菜々子を病院に連れて行きます。部屋に残された

(みみこはぜんそくのほっさがおきたのですが、だれも)

美々子はぜんそくの発作が起きたのですが、誰も

(きゅうにゅうきをわたしてくれず、そのままなくなりました。)

吸入器を渡してくれず、そのまま亡くなりました。

(のろいのげんきょうは、みみこでした。そのころ、ゆみのへやでは)

呪いの元凶は、美々子でした。その頃、由美の部屋では

(とけいのはりがまきもどり、よこくじかんになったときにへやに)

時計の針が巻き戻り、予告時間になった時に部屋に

(みみこがほうもんします。しんそうをしってかけつけたやましたは、)

美々子が訪問します。真相を知って駆け付けた山下は、

(なにごともなさそうなゆみをみてあんどしてだきよせますが、)

何事もなさそうな由美を見て安堵して抱き寄せますが、

(ほうちょうでふくぶをさされました。かがみごしに、ゆみにみみこが)

包丁で腹部を刺されました。鏡越しに、由美に美々子が

(のりうつっているのがみてとれました。)

乗り移っているのが見てとれました。

(「びょういんにつれてってあげる」とゆみ(のすがたをした)

「病院に連れてってあげる」と由美(の姿をした

(みみこ)がいいます。びょうしつでめざめたやましたのまくらもとには、)

美々子)が言います。病室で目覚めた山下の枕元には、

(ゆみがいました。うしろてにほうちょうをにぎったゆみは、くちうつしに)

由美がいました。後ろ手に包丁を握った由美は、口移しに

(あめをやましたのくちにいれほうちょうをにぎりなおすと、ほほえみました。)

飴を山下の口に入れ包丁を握り直すと、微笑みました。

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