死霊館②

(てをたたくおとがきこえます。ははがいないあいだに、しんでぃはまた)

手を叩く音が聞こえます。母がいない間に、シンディはまた

(むゆうびょうでたんすにあたまをぶつけており、あんどれあがめざめました。)

夢遊病でタンスに頭をぶつけており、アンドレアが目覚めました。

(しんでぃをねかせてからも、たんすからものおとがきこえます。)

シンディを寝かせてからも、タンスから物音が聞こえます。

(あんどれあは、たんすのうえにろうじょがおり、おそいかかってくるのを)

アンドレアは、タンスの上に老女がおり、襲いかかって来るのを

(みてひめいをあげました。)

見て悲鳴をあげました。

(ちょうどそのとき、しゅっちょうからちちのろじゃーがきたくしました。)

ちょうどその時、出張から父のロジャーが帰宅しました。

(ははのきゃろりんはちかしつにとじこめられていますし、)

母のキャロリンは地下室に閉じ込められていますし、

(あんどれあとしんでぃはろうじょをみてはんきょうらんになっていますし、)

アンドレアとシンディは老女を見て半狂乱になっていますし、

(やしきないはだいそうどうになります。)

屋敷内は大騒動になります。

(（まさちゅーせっつうえすたんだいがく）)

（マサチューセッツ　ウエスタン大学）

(えどとろれいんふさいは、まねかれておかるとこうぎをしていました。)

エドとロレイン夫妻は、招かれてオカルト講義をしていました。

(すらいどでものくろしゃしんをしめし、ゆうれいなどのれいたいはきょうふをえさ)

スライドでモノクロ写真を示し、幽霊などの霊体は恐怖を餌

(にするはなしをします。えどは、もりーすというのうふをれいにあげました。)

にする話をします。エドは、モリースという農夫を例にあげました。

(もりーすのきょういくすいじゅんはしょうがく３ねんれべるだったのですが、)

モリースの教育水準は小学3年レベルだったのですが、

(ひょういされたとき、もりーすはみごとならてんごをはなしたそうです。)

憑依された時、モリースは見事なラテン語を話したそうです。

(もりーすはようしょうきにちちからぎゃくたいとぼうりょくをうけており、)

モリースは幼少期に父から暴力を受けており、

(あくまにそのよわみをりようされました。あくまばらいのとき、もりーすは)

悪魔にその弱みを利用されました。悪魔祓いの時、モリースは

(ちのなみだをながしたり、ひだりのわきばらにさかさじゅうじのあざがでてきたりしました。)

血の涙を流したり、左の脇腹に逆さ十字の痣が出てきたりしました。

(もりーすはつまをころそうとしましたが、けっきょくはじさつしたそうです。)

モリースは妻を殺そうとしましたが、結局は自殺したそうです。

(れいをしめしたあと、えどは「あくまは「しゅつぼつ」「こうげき」「ひょうい」の)

例を示した後、エドは「悪魔は『出没』『攻撃』『憑依』の

(３だんかいのてじゅんをふむ」といいます。)

3段階の手順を踏む」と言います。

(こうぎをおえたえどとろれいんふさいのところへ、)

講義を終えたエドとロレイン夫妻のところへ、

(ははのきゃろりんがうったえにきました。)

母のキャロリンが訴えに来ました。

(えどとろれいんふさいは、１１がつ１にちに、ぺろんけをほうもんします。)

エドとロレイン夫妻は、11月1日に、ペロン家を訪問します。

(そのころには、ぺろんけのみんなはかいきげんしょうをおそれ、いまで)

その頃には、ペロン家のみんなは怪奇現象を恐れ、居間で

(ざこねをしていました。いくらしゅうりしてもだんぼうがきかず、)

雑魚寝をしていました。いくら修理しても暖房がきかず、

(いえのなかにくさいにおいがすると、かぞくたちはうったえます。)

家の中にくさい臭いがすると、家族たちは訴えます。

(えどは「ふはいしゅうはあくまのじょうけんにがっちする」といいました。)

エドは「腐敗臭は悪魔の条件に合致する」と言いました。

(また、てをさんかいならすおとについては、「ちちとことせいれいを)

また、手を三回鳴らす音については、「父と子と精霊を

(ばかにするしぐさだ」といいます。)

バカにするしぐさだ」と言います。

(やしきのいっかくでは、あいかわらずいきものがかべにあたってしんでいました。)

屋敷の一角では、相変わらず生き物が壁に当たって死んでいました。

(えどはちちのろじゃーに「（これだけかいきげんしょうにみまわれているのに）)

エドは父のロジャーに「（これだけ怪奇現象に見舞われているのに）

(なぜひっこさないのか」としつもんすると、ろじゃーは)

なぜ引っ越さないのか」と質問すると、ロジャーは

(「かねがないのだ」とこたえます。ぺろんけにとっては、)

「金がないのだ」と答えます。ペロン家にとっては、

(やっとてにいれたいっけんやでした。ふるいやしきかもしれませんが、)

やっと手に入れた一軒家でした。古い屋敷かもしれませんが、

(はたらきてがうんてんしゅのろじゃーだけで、ははとむすめ５にんをやしなうには、)

働き手が運転手のロジャーだけで、母と娘5人を養うには、

(せいいっぱいだったのです。えどもそれにきづき、もうしわけなさそうにしました。)

精一杯だったのです。エドもそれに気づき、申し訳なさそうにしました。

(えどはははきゃろりんにきょかをえて、ろくおんしながらちょうしゅをします。)

エドは母・キャロリンに許可を得て、録音しながら聴取をします。

(ろれいんはえいぷりるに、おるごーるをみせてもらいました。)

ロレインはエイプリルに、オルゴールを見せてもらいました。

(しょうねんのかげをみて、ろれいんはふりかえります。)

少年の影を見て、ロレインは振りかえります。

(いけのそばまでいったろれいんは、おってきたえどに)

池のそばまで行ったロレインは、追ってきたエドに

(「このやしきには、とんでもないかずのれいたいがいる」とつげました。)

「この屋敷には、とんでもない数の霊体がいる」と告げました。

(えどとろれいんはぺろんけのじゅうみんに「いえにじゃあくなれいが)

エドとロレインはペロン家の住民に「家に邪悪な霊が

(とりついており、あくまばらいをするひつようがある。)

取り憑いており、悪魔祓いをする必要がある。

(れいたいはかぞくにとりついているので、もうひっこしてもいみがない」)

霊体は家族に取り憑いているので、もう引っ越しても意味がない」

(といいます。あくまばらいのぎしきをするには、きょうかい（ばちかん）の)

と言います。悪魔祓いの儀式をするには、教会（バチカン）の

(きょかがひっすでした。ばちかんにきょかをもらうための)

許可が必須でした。バチカンに許可をもらうための

(しょうこがためがひつようです。しょうこのえいぞうをとるじゅんびをえどたちははじめ、)

証拠固めが必要です。証拠の映像を撮る準備をエドたちは始め、

(どうじにぺろんけにも「じぶんたちがきたから、れいもこれからは)

同時にペロン家にも「自分たちが来たから、霊もこれからは

(えすかれーとしていく」とけいかいをうながします。)

エスカレートしていく」と警戒を促します。