影たちぬ

(じゃまなめもりー)

邪魔なメモリー

(まるめこんで)

丸め込んで

(むくむくふくらんでいた)

むく　むく　膨らんでいた

(ひがてらしたちあがると)

灯が照らし立ち上がると

(ずっとやつがついてくる)

ずっとヤツがついてくる

(つぎはぎのぼくらは)

つぎはぎの僕らは

(ふとしたときにいれかわるのさ)

ふとした時に入れ替わるのさ

(ちかづけばだれかをきずつけるから)

近づけば誰かを傷つけるから

(ふれることもできず)

触れることもできず

(かげたちぬものよふりきるはやさでゆけ)

影立ちぬものよ振り切る速さでゆけ

(しらないのもつみ)

知らないのも罪

(まじりあうばけのかわ)

混じり合う化けの皮

(ふたりはたがいをうばいあって)

二人は互いを奪い合って

(ばくばくたべつくそうとかさなりあった)

ばく　ばく　食べ尽くそうと重なりあった

(しゅんかんにたがいのひみつをしる)

瞬間に互いの秘密を知る

(にげまわることよりもほんとうはわけあたえたい)

逃げ回ることよりも本当は分け与えたい

(だれよりもきみをしっているから)

誰よりも君を知っているから

(けだかさのそこへしずめ)

気高さの底へ沈め

(かげたちぬものよふりきるはやさのはて)

影立ちぬものよ振り切る速さの果て

(かくされたゆめはじきぼくをぬりつぶす)

隠された夢はじき僕を塗りつぶす

(そがれたそがれゆうぐれに)

削がれ黄昏夕暮れに

(たどってたどってだれさしまねく)

辿って辿って誰さしまねく

(くらいみちをただふたり)

暗い道をただ二人

(まよってまよってかえりをおいかけてる)

迷って　迷って　帰りを追いかけてる

(すべてをしってあなたもわたし)

全てを知ってあなたもわたし

(はざまのりせっとはたをかかげて)

狭間のリセット旗を掲げて

(かげたちぬものよふりきるはやさでゆけ)

影立ちぬものよ振り切る速さでゆけ

(しらないのもつみまじりあうばけのかわ)

知らないのも罪混じり合う化けの皮

(かげたちぬものよふりきるはやさのはて)

影立ちぬものよ振り切る速さの果て

(かくされたゆめはじきぼくをぬりつぶす)

隠された夢はじき僕を塗りつぶす