【第124回】検定試験 準1級

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プレイ回数2367難易度(4.0) 1847打 長文 かな
日本語ワープロ検定試験
第124回(令和2年10月)速度問題
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 ももも 6997 S++ 7.3 94.9% 249.1 1841 98 39 2024/11/16
2 FUNIO 6647 S+ 7.0 94.7% 260.4 1832 101 39 2024/11/07
3 ニックネーム 6398 S 6.4 98.7% 284.6 1844 23 39 2024/11/05
4 NAO24 6290 S 6.4 97.0% 286.8 1861 57 39 2024/11/06
5 もっふ 5929 A+ 6.2 95.3% 296.0 1846 91 39 2024/11/05

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問題文

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(ふとそらをみあげたとき、)

ふと空を見上げた時、

(わたりどりのたいぐんがもようをえがくようにとんでいるこうけいにでくわすことがある。)

渡り鳥の大群が模様を描くように飛んでいる光景に出くわすことがある。

(しゅるいによってじきやきょりはことなるが、)

種類によって時期や距離は異なるが、

(かれらはきほんてきに、)

彼らは基本的に、

(しょくりょうをかくほしたりはんしょくしたりすることをもくてきとしていどうしている。)

食料を確保したり繁殖したりすることを目的として移動している。

(たしょうのへんかはあっても、)

多少の変化はあっても、

(だいたいまいとしおなじところにひらいするが、)

大体毎年同じところに飛来するが、

(なぜまいごにならずにただしいほうこうにとんでいくことができるのだろうか。)

なぜ迷子にならずに正しい方向に飛んでいくことができるのだろうか。

(とうぜんながら、ちずやいんたーねっとでさがすことなどはできない。)

当然ながら、地図やインターネットで探すことなどはできない。

(しょせつあるがゆうりょくなのは、ひるまはたいようのいち、)

諸説あるが有力なのは、昼間は太陽の位置、

(よるはほしのいちをたよりにどくじのたいないどけいでしゅうせいをしながらいどうするというせつだ。)

夜は星の位置を頼りに独自の体内時計で修正をしながら移動するという説だ。

(さらに、たいへんきおくりょくがよく、)

さらに、大変記憶力が良く、

(うみややまなどのちけいをおぼえているとされる。)

海や山などの地形を覚えているとされる。

(しかし、かいめいされていないことがおおく、)

しかし、解明されていないことが多く、

(おなじしゅるいでもこうどうがことなるばあいもあるという。)

同じ種類でも行動が異なる場合もあるという。

(まだまだなぞがおおいこうどうである。)

まだまだ謎が多い行動である。

(また、これとおなじようにしゅうきてきにきそくただしいうごきをするのは、)

また、これと同じように周期的に規則正しい動きをするのは、

(とりだけではない。)

鳥だけではない。

(さかなやこんちゅう、ほにゅうるいなどにもそうしたとくせいをもついきものがいるという。)

魚や昆虫、ほ乳類などにもそうした特性を持つ生き物がいるという。

(たとえば、さけがせいちょうするかていでうみにでて、)

例えば、サケが成長する過程で海に出て、

など

(そのあとうまれたかわにもどってくるというのは、よくしられたはなしだ。)

その後生まれた川に戻ってくるというのは、よく知られた話だ。

(かれらがすいちゅうでほうこうをみうしなわないのは、)

彼らが水中で方向を見失わないのは、

(じぶんのうまれたばしょのみずのにおいをおぼえているからだとされる。)

自分の生まれた場所の水の匂いを覚えているからだとされる。

(いわゆるきそうほんのうといわれるものである。)

いわゆる帰巣本能といわれるものである。

(ねこやいぬにもみられることがあり、)

ネコやイヌにも見られることがあり、

(まいごになったあいけんがすうじつごにいえにかえってきたというはなしもよくみみにする。)

迷子になった愛犬が数日後に家に帰ってきたという話もよく耳にする。

(では、われわれにんげんはどうなのだろう。)

では、われわれ人間はどうなのだろう。

(みちをすぐにおぼえてまようことなくもくてきちにとうちゃくできるたいぷもいれば、)

道をすぐに覚えて迷うことなく目的地に到着できるタイプもいれば、

(ちずがてもとにあってもまちがえてしまうというひともいる。)

地図が手元にあっても間違えてしまうという人もいる。

(そもそもにんげんがせいかくにもくてきちにたどりつけるのは、)

そもそも人間が正確に目的地にたどり着けるのは、

(それががくしゅうやけいけんにもとづくものであり、)

それが学習や経験に基づくものであり、

(ほんのうてきにいえにかえるというとくちょうではないため、)

本能的に家に帰るという特徴ではないため、

(どうぶつのそれとはことなるといえるだろう。)

動物のそれとは異なるといえるだろう。

(それにしてもこれだけべんりなよのなかになり、)

それにしてもこれだけ便利な世の中になり、

(しらべればわかるからときおくにのこそうとしないために、)

調べれば分かるからと記憶に残そうとしないために、

(せんざいてきにあったちからすらおとろえてしまったようにもおもえる。)

潜在的にあった力すら衰えてしまったようにも思える。

(さむくなるまえやあつくなりそうなしょかにはそらをみあげてみよう。)

寒くなる前や暑くなりそうな初夏には空を見上げてみよう。

(ながいたびをつづけているかれらのすがたから、)

長い旅を続けている彼らの姿から、

(わすれてしまったなにかをまなぶことができるかもしれない。)

忘れてしまった何かを学ぶことができるかもしれない。

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