リテラシー/wotaku

(けいせんがゆがみきっていた)

罫線が歪み切っていた

(ひつあつもままならない)

筆圧もままならない

(げんごとすらよべないくらい)

言語とすら呼べないくらい

(ずさんでふあんていなんで)

杜撰で　不安定 なんで

(ていねいがくさりきっていた)

丁寧が腐りきっていた

(じんかくもまだおさない)

人格もまだ幼い

(ようごをすりゃおえらいみたい)

擁護をすりゃ　お偉いみたい

(どうかはじめから)

どうか始めから

(こんなつんだせかいをむにして)

こんな詰んだ世界を無にして

(わかりあえるといういみのしこうをしょうめいして)

分かり合えるという意味の施行を証明して

(なぁもうさ)

なぁ　もうさ

(つうかくののうしんごうでさ)

痛覚の脳信号でさ

(きずなをたしかめてみよう)

絆を確かめてみよう

(つたわらないかんじょうをふって)

伝わらない感情を振って

(ないぞうさいてうみをとって)

内臓裂いて膿を取って

(かんかくもやきさって)

感覚も焼き去って

(ともだち)

友達

(ふさがらないがいしょうをぬって)

塞がらない外傷を縫って

(さんざんやってうみをもって)

散々やって膿を以て

(とうめいなしゅをまっている)

透明な主を待っている

(そうやってしゅをたもっている)

そうやって種を保っている

(しょうどうにかじをきったのは)

衝動に舵を切ったのは

(りせいてきないいわけだ)

理性的な言い訳だ

(ぜんねんれいたいしょうのかお)

全年齢対象の顔

(なんてないぜざんねん)

なんて　ないぜ　残念

(けいけんなしとになっていた)

敬虔な使徒になっていた

(とうめいなままでいたい)

透明なままでいたい

(えんしょうにはみえないくらい)

炎症には見えないくらい

(こんなにきれいだ)

こんなに綺麗だ

(なんかじゅうぞくはせいこうれいでさ)

なんか従属は成功例でさ

(ごうりてきなあいのかたちなんじゃないかって)

合理的な愛の形なんじゃないかって

(ねぇいっしょにしんでみようか)

ねぇ　一緒に死んでみようか

(いのりをたしかめてみよう)

祈りを確かめてみよう

(つたわらないかんじょうでつって)

伝わらない感情で吊って

(だいしょうなんてうみおとして)

代償なんて産み堕として

(あんまくをやきさって)

暗幕を焼き去って

(ともだち)

友達

(からだのないせいしんでいって)

身体の無い精神で言って

(ほんとうのことをぜんぶいって)

本当の事を全部言って

(あんねいへとすだっていく)

安寧へと巣立っていく

(おなじめでみたけしきで)

同じ目で見た景色で

(ひとつになってわらいたくて)

一つになって笑いたくて

(つたわりあってわかりあって)

伝わりあって　分かりあって

(すうこうなるじゃくめつをもって)

崇高なる寂滅を以て

(ほんとうもうそもなくなればいい)

本当も嘘も無くなればいい

(わかたれたがいかいをもって)

別たれた外界を以て

(さんざんなひびはごうになって)

散々な日々は業になって

(そうめいなしゅをうたっている)

聡明な主を謳っている

(すべてがおわっていく)

全てが終わっていく

(くべてはおわっていく)

焚べては終わっていく