森の中の三人のこびと 1
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 23ミッチャンズ | 8051 | 神 | 8.6 | 93.5% | 305.3 | 2641 | 183 | 62 | 2024/11/18 |
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問題文
(おとうさんとふたりぐらしのおんなのこと)
お父さんと二人暮らしの女の子と
(おかあさんとふたりぐらしのおんなのこがいました。)
お母さんと二人暮らしの女の子がいました。
(おとうさんのあるおんなのこに、かたほうのこのおかあさんがいいました。)
お父さんのある女の子に、片方の子のお母さんが言いました。
(「もしもわたしが、あんたのおとうさんのおくさんになったら)
「もしも私が、あんたのお父さんの奥さんになったら
(あんたを、うちのこよりだいじにしてかわいがってあげる。)
あんたを、うちの子より大事にしてかわいがってあげる。
(おとうさんにそういってね。」)
お父さんにそう言ってね。」
(おんなのこは、うちへかえって、そのことをおとうさんにはなしました。)
女の子は、うちへ帰って、そのことをお父さんに話しました。
(おとうさんは、どうしようかとまよってしまいました。)
お父さんは、どうしようかと迷ってしまいました。
(「ふるいくつにみずをいれ、みずがもれなかったらけっこんしよう。」)
「古い靴に水を入れ、水がもれなかったら結婚しよう。」
(そういってみずをいれると、あながちぢんで、みずはすこしももれませんでした。)
そう言って水を入れると、穴が縮んで、水は少しももれませんでした。
(そこでおとうさんは、おくさんをむかえ、)
そこでお父さんは、奥さんを迎え、
(おんなのこには、あたらしいおかあさんといもうとができました。)
女の子には、新しいお母さんと妹ができました。
(ところがおかあさんは、おんなのこをだいじにするどころか)
ところがお母さんは、女の子を大事にするどころか
(いじめてばかりいました。)
いじめてばかりいました。
(というのも、じぶんのこはみにくいのに、このこがかわいらしいので)
というのも、自分の子は醜いのに、この子が可愛らしいので
(むしゃくしゃしてならなかったのです。)
むしゃくしゃしてならなかったのです。
(ふゆがきて、ゆきでどこもかもまっしろになりました。)
冬が来て、雪でどこもかも真っ白になりました。
(あるひ、おかあさんは、うすっぺらなかみでつくったふくをわたして)
ある日、お母さんは、薄っぺらな紙で作った服を渡して
(おんなのこにいいつけました。)
女の子に言いつけました。
(「これをきて、もりでいちごをつんでおいで。」)
「これを着て、森でいちごをつんでおいで。」
(「どうしてなの。ふゆにいちごなんかないわ。」)
「どうしてなの。冬にいちごなんかないわ。」
(「だまってさっさとおいき。)
「だまってさっさとおいき。
(かごいっぱいとってくるまでは、かえっちゃいけないよ。わかったね。」)
かごいっぱいとってくるまでは、帰っちゃいけないよ。わかったね。」
(おいだされるように、おんなのこはそとへでました。)
追い出されるように、女の子は外へ出ました。
(かごには、ひときれのぱんがはいっているだけでした。)
かごには、一切れのパンが入っているだけでした。
(つめたいかぜがふくなかを、ふるえながらあるいていきました。)
冷たい風が吹く中を、震えながら歩いて行きました。
(もりにはいると、ゆきはますますふかく、)
森に入ると、雪はますます深く、
(くさらしいものは、いっぽんもみえませんでした。)
草らしいものは、一本も見えませんでした。
(あるいていくと、むこうにちいさないえがみえました。)
歩いて行くと、向こうに小さな家が見えました。
(ちかづくと、まどからさんにんのこびとがのぞいていました。)
近づくと、窓から三人のこびとが覗いていました。
(おんなのこは、とんとんと、とをたたきました。)
女の子は、トントンと、戸をたたきました。
(「おはいり。」と、こびとたちがこたえました。)
「おはいり。」と、こびとたちが答えました。
(「さむかったろう。ひのそばにおいでよ。」)
「寒かったろう。火のそばにおいでよ。」
(おんなのこは、ほっとしてすとーぶのそばにすわりました。)
女の子は、ほっとしてストーブのそばに座りました。
(なんてここはあたたかいのでしょう。)
なんてここは温かいのでしょう。
(おんなのこはたずねました。「こびとさん、ここでぱんをたべてもいいかしら。」)
女の子は尋ねました。「こびとさん、ここでパンを食べてもいいかしら。」
(すると、こびとたちはこたえました。)
すると、こびとたちは答えました。
(「いいとも。おれたちにもくれるかい。」)
「いいとも。おれたちにもくれるかい。」
(「さあ、どうぞ。」)
「さあ、どうぞ。」
(おんなのこは、ぱんをはんぶんわけして、こびとたちにあげました。)
女の子は、パンを半分わけして、こびとたちにあげました。
(「ねえ、かわいいむすめさん。なんだってふゆのいまごろ)
「ねえ、可愛い娘さん。なんだって冬の今ごろ
(そんなさむそうなかっこうで、もりをうろついてるんだね。」)
そんな寒そうな格好で、森をうろついてるんだね。」
(こびとたちは、ぱんをたべながらたずねました。)
こびとたちは、パンを食べながら尋ねました。
(「おかあさんのいいつけで、かごにいっぱいになるほど)
「お母さんの言いつけで、かごにいっぱいになるほど
(いちごをさがさなくちゃならないの。)
いちごを探さなくちゃならないの。
(とってかえらないと、うちへいれてくれないのよ。」)
とって帰らないと、うちへ入れてくれないのよ。」
(おんなのこは、これからどうしようかとおもいながらこたえました。)
女の子は、これからどうしようかと思いながら答えました。
(ぱんをたべてしまうと、こびとたちは、おんなのこにほうきをわたしていいました。)
パンを食べてしまうと、こびとたちは、女の子にほうきを渡して言いました。
(「うらぐちのゆきをはいておくれ。」)
「裏口の雪を掃いておくれ。」
(おんなのこがでていくと、こびとたちはかおをよせてそうだんしました。)
女の子が出て行くと、こびとたちは顔を寄せて相談しました。
(「やさしいおんなのこに、なにをおれいにあげよう。」)
「優しい女の子に、何をお礼にあげよう。」
(「ひがたつごとに、あのこをきれいになるようにしてやろう。」)
「日がたつごとに、あの子をきれいになるようにしてやろう。」
(「ひとことものをいうたびに、くちからきんかがでるようにしてやるよ。」)
「一言ものを言うたびに、口から金貨が出るようにしてやるよ。」
(「おうさまが、あのこをおきさきにするようにしてやろう。」)
「王様が、あの子をお妃にするようにしてやろう。」
(そして、うらぐちでゆきをはいていたおんなのこは、おおよろこびしました。)
そして、裏口で雪を掃いていた女の子は、大喜びしました。
(ゆきのしたから、あかいいちごがたくさんでてきたのでした。)
雪の下から、赤いいちごがたくさん出てきたのでした。
(おんなのこは、いそいでいちごをつみ、)
女の子は、急いでいちごをつみ、
(こびとたちにおれいをいって、うちへかえりました。)
こびとたちにお礼を言って、うちへ帰りました。
(「ただいま、いちごをとってきたわ。」)
「ただいま、いちごをとってきたわ。」
(おんなのこがくちをひらいたとたん、きんかがこぼれおちました。)
女の子が口を開いたとたん、金貨がこぼれ落ちました。
(おどろくおかあさんに、わけをはなすあいだにも、)
驚くお母さんに、わけを話す間にも、
(きんかはこぼれつづけ、やまになりました。)
金貨はこぼれ続け、山になりました。