本当の事 / KAKASHI

(ながされていればらくだったんだ)

流されていればラクだったんだ

(じぶんをもたなけりゃよかったんだ)

自分を持たなけりゃよかったんだ

(おいていかれちゃえばおわれていたんだ)

置いていかれちゃえば終われていたんだ

(みとめることがはずかしかったんだ)

認める事が恥ずかしかったんだ

(ほんとうはずっとわかっていたんだ)

本当はずっと分かっていたんだ

(じぶんのきもちにきづいていたんだ)

自分の気持ちに気付いていたんだ

(このままじゃぼくはだめになるんだ)

このままじゃ僕はダメになるんだ

(だけどへんかがこわいんだ)

だけど変化が怖いんだ

(いつだってぼくはずるいから)

いつだって僕はズルいから

(ずるいことさえいいわけにしている)

ズルい事さえ言い訳にしている

(いまほんとうのことをはなすなら)

今本当の事を話すなら

(くだらないといったこのじんせいさえも)

くだらないと言ったこの人生さえも

(あいしていることをあなたにわかっていてほしくて)

愛している事をあなたに分かっていて欲しくて

(でもいつかおわりがくるのなら)

でもいつか終わりが来るのなら

(かなしいおもいでにならないように)

悲しい思い出にならないように

(いまをあいしてみようなんて)

今を愛してみようなんて

(ほんきでおもうんだ)

本気で思うんだ

(なにがどうなってもよかったんだ)

何がどうなっても良かったんだ

(ながされることさえよかったんだ)

流される事さえ良かったんだ

(みえをはることにもあきてたんだ)

見栄を張る事にも飽きてたんだ

(なんかもうすべてがめんどかった)

なんかもう全てがめんどかった

(だけどまだなにもおわってなくて)

だけどまだ何も終わってなくて

(めのまえのみちはつづいているんだ)

目の前の道は続いているんだ

(やはりはしりだしてしまったんだ)

やはり走り出してしまったんだ

(やるしかないってわかってたんだ)

やるしか無いって分かってたんだ

(ほんとうはしんじていたんだ)

本当は信じていたんだ

(むりょくなぼくにもなにかができると)

無力な僕にも何かが出来ると

(いまほんとうのことをうたうなら)

今本当の事を歌うなら

(あなたがひとりでもわらえるような)

あなたが一人でも笑えるような

(すこしだけまえをむけるような)

少しだけ前を向けるような

(そんなうたをうたいたくて)

そんな歌を歌いたくて

(でもいつかおわりがくるのなら)

でもいつか終わりが来るのなら

(このしゅんかんがむだにならぬように)

この瞬間が無駄にならぬように

(いまをあいしてみてよなんて)

今を愛してみてよなんて

(いえたらいいのにな)

言えたらいいのにな