三月と群青

(よあけをまってあるいた)

夜明けを待って歩いた

(みなれたさかみち)

見慣れた坂道

(すぎさってくきせつは)

過ぎ去ってく季節は

(いまもいろづいて)

今も色づいて

(えいえんなんてないんだって)

永遠なんてないんだって

(そらにとけてくぐんじょう)

空に溶けてく群青

(あけないよるならよかったのに)

明けない夜ならよかったのに

(ごまかすように)

ごまかすように

(ありふれたことば)

ありふれた言葉

(とめどなくつむぐぼくは)

とめどなく紡ぐ僕は

(さんぷんごのぼくたちに)

３分後の僕たちに

(ただてをふるのでしょう)

ただ手を振るのでしょう

(かなわないままでいい)

叶わないままでいい

(かわらないままでいい)

変わらないままでいい

(ぼくらきっとさすれちがってまた)

僕らきっとさすれ違ってまた

(おとなになってゆく)

大人になってゆく

(さよならきょうのひがおもいでになるから)

さよなら今日の日が思い出になるから

(たいせつにただむねにしまっておこう)

大切にただ胸にしまっておこう

(こぼれたほしくずに)

こぼれた星屑に

(ねがったあのひ)

願ったあの日

(ことのはにできたなら)

木の葉にできたなら

(よかったのにな)

よかったのにな

(とおまわりしてあるいた)

遠回りして歩いた

(いまはぼくらのぐんぞう)

今は僕らの群像

(まるできのうのことみたい)

まるで昨日のことみたい

(もうすぐしたら)

もうすぐしたら

(それぞれのみちだ)

それぞれの道だ

(みおくるようにぼくは)

見送るように僕は

(なんでもないふりをして)

何でもないふりをして

(ただきみにわらうだけ)

ただ君に笑うだけ

(かなわないままがいい)

叶わないままがいい

(かわらないままがいい)

変わらないままがいい

(ぼくらきっとさこうやってまた)

僕らきっとさこうやってまた

(おとなになってゆく)

大人になってゆく

(さよならきょうのひがおもいでになるように)

さよなら今日の日が思い出になるように

(たいせつにただむねにしまっておこう)

大切にただ胸にしまっておこう

(うそじゃないよ)

嘘じゃないよ

(きみにあえてほんとうによかった)

君に会えて本当に良かった

(またどこかであえるひまで)

またどこかで会える日まで

(またねっていって)

またねって言って

(ちゃんとわらえるよ)

ちゃんと笑えるよ

(だけどほんとはわかっていたんだ)

だけどほんとはわかっていたんだ

(これでさいごだはなれたらもうとどかない)

これで最後だ離れたらもう届かない

(だからきみにひとつつたえなくちゃ)

だから君に一つ伝えなくちゃ

(かなわなくたっていい)

叶わなくたっていい

(かわってしまってもいい)

変わってしまってもいい

(このままただ)

このままただ

(おもいでとなっていくのはいやだから)

思い出となっていくのは嫌だから

(あのときもしもなんてさ)

あの時もしもなんてさ

(おもいたくはないから)

思いたくはないから

(だいじなこときみにつたえたい)

大事なこと君に伝えたい

(ずっとまえからきみがすきでした)

ずっと前から君が好きでした