Diary

(それまでひとりのものがたりだった)

それまで一人の物語だった

(とつぜんきみがあらわれるまでは)

突然君が現れるまでは

(ぺーじめくったさきできみとめぐりあった)

ページめくった先で　君と巡り合った

(みひらきでこいをした)

見開きで恋をした

(それからふたりのものがたりだった)

それから二人の物語だった

(とつぜんひびがとくべつになった)

突然日々が特別になった

(いちぺーじめくるたびにむねがさわがしくて)

一ページめくる度に　胸が騒がしくて

(おもわずしおりでとじた)

思わず栞で閉じた

(あえないときにすすんでいった)

会えない時に進んでいった

(ものがたりのおわりはどこへいくの)

物語の終わりはどこへいくの？

(こいをしてたそれなのにすきだと)

恋をしてた　それなのに好きだと

(いえなかったよるがあった)

言えなかった　夜があった

(きみとてをつないでぺーじをかけぬけて)

君と手を繋いで　ページを駆け抜けて

(よみかえせばきらめいてた)

読み返せば　煌めいてた

(きみにあえたそれだけでなみだが)

君に会えた　それだけで涙が

(あふれてしまうよるもあった)

溢れてしまう　夜もあった

(ことのはをつむいでうんめいけとばして)

言の葉を紡いで　運命蹴飛ばして

(やっとあえたいちぺーじがはじまる)

やっと会えた　一ページが始まる

(さよならだといいながらきすして)

さよならだと　言いながらキスして

(はなれられないよるもあった)

離れられない　夜もあった

(あとがきなんてひつようないから)

あとがきなんて　必要ないから

(ながいながいものがたりに)

長い長い物語に

(こいをしてたそれなのにすきだと)

恋をしてた　それなのに好きだと

(いえなかったよるがあった)

言えなかった　夜があった

(きみとてをつないでぺーじをかけぬけて)

君と手を繋いで　ページを駆け抜けて

(よみかえせばきらめいてた)

読み返せば　煌めいてた

(きみにあえたそれだけでなみだが)

君に会えた　それだけで涙が

(あふれるくらいこいをしてた)

溢れるくらい　恋をしてた

(ほんとうはわかってるどんならすとでも)

本当は分かってる　どんなラストでも

(きみにあえたそれだけでぼくは)

君に逢えた　それだけで僕は