中村一義 - 「1,2,3」

(うえにはいまもかわらずにあるはいきのそうが)

上には今も変わらずにある、排気の層が、

(しかいずっとずっとずっとぼやかしてさ)

視界、ずっと、ずっと、ずっと、ボヤかしてさ。

(ここはいまもかわらないこうろんが)

ここは今も変わらない口論が、

(しかいずっとずっとずっとせまくしてさ)

視界、ずっと、ずっと、ずっと、狭くしてさ。

(そんなねぇこのさきで)

そんなねぇ、この先で、

(であうかんどうもまたあるとしてそう)

出会う感動も、また、あるとして、そう!

(１きゅうざかすべって)

1, 急坂滑って、

(１２たしかめたいんだ)

1, 2, 確かめたいんだ。

(１２３まちのほうへ)

1, 2, 3, 街のほうへ、

(１２３４まんなかまで)

1, 2, 3, 4,真ん中まで。

(このすぴーどからしてきょうをこえれば)

このスピードからして、今日を越えれば、

(きみまでひびきそう)

君まで響きそう。

(みてたくもないことばっかがたびかさなって)

見てたくもない事ばっかが、度重なって、

(しかいずっとずっとずっとゆがませてさ)

視界、ずっと、ずっと、ずっと、歪ませてさ。

(あとさきもかんがえなかったぼくらに)

あとさきも考えなかった僕等に、

(ねがいをたったたった１こならせるなら)

願いを、たった、たった、1個鳴らせるなら。

(いろんなねぇいろおとで)

いろんなねぇ、色、音で、

(であうかんどうもまだあるとしてそう)

出会う感動も、まだ、あるとして、そう!

(１かくしんをすべて)

1, 核心を全て、

(１２しっときたいんだ)

1, 2, 知っときたいんだ。

(１２３あいつがはいた)

1, 2, 3,あいつが吐いた。

(１２３４けねんをけって)

1, 2, 3, 4,懸念を蹴って。

(このすぴーどからしてきょうをこえれば)

このスピードからして、今日を越えれば、

(ぼくまでひびきそうこたえよりもしんじつだけ)

僕まで響きそう、答えよりも真実だけ。

(えものをおうらいおんはふりむきはしない)

獲物を追うライオンは、振り向きはしない。

(おってかおわれてかいまぼくもそうそう)

追ってか、追われてか、今、僕も、そう、そう!

(１りょうめですべて)

1, 両目で全て、

(１２みてゆくんだ)

1, 2, 見てゆくんだ。

(１２３さいしょとさいごを)

1, 2, 3,最初と最後を、

(１２３４かんじょうをだいてわらいなみだながして)

1, 2, 3, 4,感情を抱いて、笑い、涙流して、

(あおくさいってそりゃいいねいこう)

青クサイ? って、そりゃ、いいね、いこう。

(もうなんにもないってまえにあいつはいった)

「もう、なんにもない」って、前に、あいつは言った。

(そうじゃない)

そうじゃない。

(こうけいきざむこころがここにあった)

光景、刻む心が、ここにあった。

(そしてなにかかんじてこのさきどこかであおうあおう)

そして、何か感じて、この先どこかで会おう、会おう。