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歌詞(問題文)
(きがつけばかーてんのすきまをぬって)
気が付けばカーテンの隙間を縫って
(あさのひかりがきみのねいきにほつれた)
朝の光が君の寝息にほつれた
(ここにいるのにとどかなくなったね)
ここにいるのに届かなくなったね
(ただただひとことあいたいと)
ただただ一言「会いたい」と
(いえずひとりでふかすはいらいと)
言えず独りで吹かすハイライト
(きみのたばこはぴあにしも)
君のタバコはピアニシモ
(ゆびさきからのびていくしろいいと)
指先から伸びていく白い糸
(よるをわけあってうばいあってた)
夜を分け合って奪い合ってた
(まっくらなやみにふたつのひのたま)
真っ暗な闇に二つの火の玉
(はだかでじゃくてんさらしあっては)
裸で弱点晒し合っては
(たがいのだくてんぶつけあってた)
互いの濁点ぶつけ合ってた
(はきだしたけむりをともにすいこんだら)
「吐き出した煙を共に吸い込んだら」
(かんせつでぃーぷきすになるんだよ)
「間接ディープキスになるんだよ」
(なんてさはいのそこをふれあっても)
なんてさ 肺の底を触れ合っても
(こころのそこはわからない)
心の底はわからない
(あかいしたぎがゆかでもえていた)
赤い下着が床で燃えていた
(あいしあってははいになってさ)
愛し合っては灰になってさ
(おれたしけもくみたいなふたりが)
折れたシケモクみたいな二人が
(よこたわるへやははいざらのようだ)
横たわる部屋は灰皿のようだ
(ほしがってつめよったきみのあいをくれよ)
欲しがって詰め寄った「君の愛をくれよ」
(だだをこねてはてにしたくせに)
駄々をこねては手にしたくせに
(これはほんものかとうたがったぼくに)
これは本物かと疑った僕に
(はたしてあいがわかるの)
果たして愛がわかるの?
(どうしたらきもちのかたちがみえるの)
どうしたら気持ちの形が見えるの?
(よるのけはいであなたのかおもみえない)
夜の気配であなたの顔も見えない
(ここにいるのにふれてくれないんだね)
ここにいるのに触れてくれないんだね
(つくりもののまつげから)
つくりものの睫毛から
(ほんもののなみだがしたたりおちた)
本物の涙が滴り落ちた
(ながれたしずくをゆぶねにためて)
流れた滴を湯船にためて
(ふかくしずんでおぼれてしまえたら)
深く沈んで溺れてしまえたら
(おもいでのなかでねむれるのかな)
思い出の中で眠れるのかな
(それができるならまさにばすろまん)
それが出来るなら、正にバスロマン
(かこをびかしてきれいにするのなら)
過去を美化して綺麗にするのなら
(みにくいままにそばにいたかった)
醜いままにそばにいたかった
(しゃしんをとめてたがびょうのあなに)
写真を留めてた画鋲の穴に
(うまることのないすきまをみてた)
埋まることのない隙間を見てた
(われたえきしょうにこそよくにあうことばが)
割れた液晶にこそよく似合う言葉が
(こいのおわりをしらせた)
恋の終わりを知らせた
(まくらかばーにしみついたあいは)
枕カバーに染み付いた愛は
(せんたくをかさねべらんだにほされ)
洗濯を重ね、ベランダに干され
(たいようあびてすこしずつ)
太陽浴びて少しずつ
(ざんこくなまでにとけていくのです)
残酷なまでに溶けていくのです
(ほしがってつめよったきみのあいをくれよ)
欲しがって詰め寄った「君の愛をくれよ」
(だだをこねてはてにしたくせに)
駄々をこねては手にしたくせに
(これはほんものかとうたがったぼくに)
これは本物かと疑った僕に
(はたしてあいがわかるの)
果たして愛がわかるの?
(あのひぼくらがともにひをつけて)
あの日僕らが共に火をつけて
(そらへとのぼらせたにほんのけむりは)
空へと昇らせた二本の煙は
(いまでもかたをならべてただよっているのだろうか)
今でも肩を並べて漂っているのだろうか
(きずつけあういがいのほうほうで)
傷つけ合う以外の方法で
(たがいのこどくをわけあえたのだろうか)
互いの孤独を分け合えたのだろうか
(ちじょうではなればなれになってしまったけれど)
地上で離れ離れになってしまったけれど
(どうかのぞんだよぞらにたどりつけることをねがう)
どうか望んだ夜空に辿り着けることを願う