幽霊であるし

(ゆうれいであるもうゆうれいである)

「幽霊である　もう幽霊である」

(ゆうれいであるもうゆうれいである)

「幽霊である　もう幽霊である」

(あめあめにうたえば２じだいのあめにうたえば)

雨 雨に唄えば　AM2:00台の雨に唄えば

(１０だいでおぼえたしつのわるいこぜにだけもって)

10代で覚えた　シツの悪い小銭だけ持って

(はんとうめいにくらいつきながら)

半透明に食らいつきながら

(くらいつきこしてはよるをおびえる)

食らいつき越しては　夜を怯える

(そうゆうれいであるもうゆうれいであるゆうれいである)

そう幽霊である　もう幽霊である　幽霊である

(ゆうれいであるがおよそいじげんではないもんだい)

「幽霊であるがおよそ異次元ではない問題」

(とこくばんをうらっがえしながらはじまるしごじゅっぷん)

と黒板を裏っ返しながら始まる40〜50(分)

(ａｂｃ１２３ではなくすべてはゆうれいである)

(ABC)(123)では無く「全ては幽霊である」

(しょくごのぼーっとしたあたまにここちいいほどのｂｐｍ)

食後のぼーっとした頭に　心地いいほどのBPM

(あまいへんずつうがｔｏｔｏｔｏとみゃくうちきゅうしょくのぎゅうにゅうとまざってく)

甘い偏頭痛が to to to と脈打ち　給食の牛乳と混ざってく

(なんのまちがいかかふぇらてのにおいただようきょうしつ)

なんの間違いか　カフェ・ラ・テの匂い漂う教室

(にまどろむｔｏｔｏｔｏとくるまったはぎれわるいじゅぎょうも)

にまどろむ to to to と包まった　歯切れ悪い授業も

(なんのまちがいかあめにふれてよみがえる)

なんの間違いか　雨に触れて蘇る

(はなさきにせまってくるよるはもがいてもがいてもがいてからみついてく)

鼻先に迫ってくる夜は　もがいて　もがいて　もがいて　絡みついてく

(もうあめもてつだってすいついてくろくはりついて)

もう雨も手伝って吸着いて　黒く貼り付いて

(うわがきにようしゃないよるをめくってめくってめくってはかるくなってく)

上書きに容赦ない夜を　めくって　めくって　めくっては　軽くなってく

(ああもうなんでもかんでもゆうれいでふゆうしてるようで)

嗚呼　もう何でもかんでも幽霊で　浮遊してるようで

(ゆうれいであるしもうゆうれいであるし)

幽霊であるし　もう幽霊であるし

(あいまいなきおくごときえながらたたってるさいちゅうかもしれない)

曖昧な記憶ごと消えながら　祟ってる最中かもしれない

(あまいこういしょうもｔｏｔｏｔｏとみゃくうちせんしゅうのよるにまじってく)

甘い後遺症も to to to と脈打ち　先週の夜に混じってく

(なんのまちがいかははおやのいろみたるそんざいかん)

なんの間違いか　母親の色味たる存在感

(にぶつかってｔｏｔｏｔｏとうまれたすぐによるははじまる)

にぶつかって to to to と産まれた　すぐに夜は始まる

(なんのまちがいかひねりつきたてのいまもおびえて)

なんの間違いか　ひねり着きたての今も怯えて

(はなさきにせまってくるよるをもがいてもがいてもがいてからみついてく)

鼻先に迫ってくる夜を　もがいて　もがいて　もがいて　絡みついてく

(もうありあけさんのりみたいにふかくはりついて)

もう有明産海苔みたいに　深く貼り付いて

(しきさいもようもないよるはめくってめくってめくってはうすくなってく)

色彩　模様もない夜は　めくって　めくって　めくっては　薄くなってく

(ああもうなんでもかんでもゆうれいでふゆうしてるようで)

嗚呼　もう何でもかんでも幽霊で　浮遊してるようで

(ゆうれいである)

幽霊である