「初めてを頂きます」

(はじめてをいただきます)

初めてを頂きます

(ずっときになってた)

ずっと気になってた

(きみのことを)

君のことを

(きっとおにあいだよ)

きっとお似合いだよ

(わたしとあなたは)

私とあなたは

(いっそのことてあし)

いっそのこと手足

(くさりでつないで)

鎖で繋いで

(もっとつながろうよ)

もっと繋がろうよ

(きみとぼくはさ)

君と僕はさ

(はじめてをいただきます)

初めてを頂きます

(さいていさいこうあんばらんす)

最低 最高 アンバランス

(きつくしまるそのなかで)

キツく締まるその中で

(かたくからまるゆびさきに)

固く絡まる指先に

(やさしくはげしくしてよ)

優しく 激しくしてよ

(ここがよわいんだね)

ここが弱いんだね

(はやくいれてつながろうよ)

早く入れて繋がろうよ

(うざったいからけれど)

うざったいからけれど

(ひとりでいたして)

一人で致して

(いっぽんずつはえてないよ)

一本ずつ生えてないよ

(わたしとあなたは)

わたしとあなたは

(くるっちゃいなよ)

狂っちゃいなよ

(てくびかくしてさよなら)

手首、隠してさよなら

(くるっちゃうなよ)

狂っちゃうなよ

(からだとことばのうらはら)

身体と言葉のウラハラ

(はじまりはすえだから)

始まりは末だから

(さいていさいこうあんばらんす)

最低 最高 アンバランス

(ひどくからしたてとてを)

ひどく枯らした手と手を

(はなさずいんにからめてく)

離さず陰に絡めてく

(やさしくはげしくきてよ)

優しく激しく来てよ

(ここはもういらないから)

ここはもういらないから

(はだかのままつなぎとめて)

裸のまま繋ぎとめて

(すきだよあいしてるよ)

「好きだよ」「愛してるよ」

(わたしにはあなただけなのよ)

「わたしにはあなただけなのよ」

(だきしめたいたみでも)

抱きしめた痛みでも、

(わかってよだってそれくらい)

「分かってよ、だってそれくらい」

(あなただってだましてたくせに)

「あなただって騙してたくせに」

(うそでかためたばすたぶに)

嘘で固めたバスタブに

(うかんできえてったあわに)

浮かんで消えてった泡に

(あらいながして)

洗い流して

(はじめてのふりしたあなたをいただきます)

初めてのフリしたあなたを頂きます

(さいていさいこうあんばらんす)

最低 最高 アンバランス

(きつくからまるゆびさきに)

キツく絡まる指先に

(やさしくはげしくしてよ)

優しく激しくしてよ

(ここがよわいんだね)

ここが弱いんだね

(はやくいれてつながろうよ)

早く入れて繋がろうよ

(さいこうさいこうあんばらんす)

最高 最高 アンバランス

(ゆるいあなたのなかさえ)

ゆるいあなたの中さえ

(よあけのあじにとろけてく)

夜明けの味にとろけてく

(やさしくはげしくしてよ)

優しく激しくしてよ

(どこもかしこもよわいんだね)

どこもかしこも弱いんだね

(はやくいれてつながろうよ)

早く入れて繋がろうよ

(きもちたらず)

気持ち足らず

(ごちそうさま)

ご馳走様