風、花/ヒトリエ

(すきとおるよなおもいだけがあしたになれたらいいね)

透き通るよな思いだけが明日になれたらいいね

(そしたらきっとぼくはずっとここでねむるだけさ)

そしたらきっと僕はずっとここで眠るだけさ

(きみはもういくといいよちょうどひがさしはじめた)

君はもう行くといいよ、丁度日が差し始めた

(わすれものないようにとりにかえってはこれないよ)

忘れ物無いように、取りに帰っては来れないよ

(きみのしかいにぼくがうつっただけでも)

君の視界に僕が映っただけでも

(きせきのようだ)

奇跡のようだ

(すきとおるよなおもいだけがあしたになることしった)

透き通るよな思いだけが明日になること知った

(そしたらきっとぼくはもうきみとはいけないから)

そしたらきっと僕はもう君とは行けないから

(さよならかぜよはなよ)

さよなら風よ、花よ

(ねむることのないすとーりーよ)

眠ることのないストーリーよ

(きみのようにやさしくあれたらな)

君のようにやさしくあれたらな

(とかおもってしまうよ)

とか思ってしまうよ

(こころのおくそこでぎゅっと)

心の奥底でギュッと

(ありつづけなきゃいけないもの)

在り続けなきゃいけないもの

(いまにもなくしそうな)

今にも失くしそうな

(ぼくをとばすかのようにふいた)

僕を飛ばすかのように吹いた

(いたずらめいたかぜがきまぐれに)

悪戯めいた風が気まぐれに

(さかせたはなはうつくしすぎた)

咲かせた花は美し過ぎた

(まぶたをつらぬいてひとみのおくでこげついたまんま)

瞼を貫いて瞳の奥で焦げ付いたまんま

(きえないよ)

消えないよ

(すきとおるよなおもいだけがあしたになるらしいね)

透き通るよな思いだけが明日になるらしいね

(そしたらきっとぼくはもうきみとはいけないのさ)

そしたらきっと僕はもう君とは行けないのさ

(さよならかぜよはなよ)

さよなら風よ、花よ

(もうまじわることないすとーりーよ)

もう交わること無いストーリーよ

(きみがぼくにやさしかったこと)

君が僕に優しかったこと

(むねにだいてねむるよ)

胸に抱いて眠るよ