三つ葉の結びめ

(むごんのことばであやとりして)

無言の言葉であやとりして

(じょうずにできたとわらってみる)

上手に出来たと笑ってみる

(とくいなのはだれにもきづかれぬように)

得意なのは誰にも 気付かれぬように

(こころおしころすことそれひとつだけ)

心押し殺すこと それひとつだけ

(でもとりまくきれいなるーぷはやわいちからで)

でもとりまく綺麗な ループは柔い力で

(たぐりよせてくれるから)

手繰り寄せてくれるから

(あざやかにむすんでこのきもちごと)

鮮やかに結んで この気持ちごと

(はなれないようにかたくかたく)

離れないように 固く固く

(ひとむすびひとをむすんで)

ひと結び 人を結んで

(きたいのやまないさきへあすへいこう)

期待の止まない先へ あすへ行こう

(もとめたものなどほんとうはなく)

求めたものなど本当は無く

(あこがれることにあこがれてた)

憧れることに憧れてた

(きづいたときあるいたみちはふさがれ)

気づいた時 歩いた道は塞がれ

(まいたはずだっためじるしもみえない)

蒔いた筈だった 目印も見えない

(きたもみなみもみうしなってとほうにくれても)

北も南も見失って 途方に暮れても

(そらでまっててくれるなら)

空で待っててくれるなら

(いまたかくかざしてきえないあかり)

今高くかざして 消えないあかり

(まよわないようにつよくつよく)

迷わないように 強く強く

(うなだれたつきもてらして)

うなだれた月も照らして

(たしかなこたえをしめすみちしるべ)

確かな答えを示す みちしるべ

(これからたびにでようか)

これから旅に出ようか

(たよりないふねにゆられ)

頼りない船に揺られ

(かぞえきれないあらしにいとをたたれ)

数えきれない嵐に糸を断たれ

(からだにあめがしみこんでも)

体に雨が染み込んでも

(そのたびになんどもむすんでこのきもちごと)

その度に何度も結んで この気持ちごと

(ほどけないようにずっとずっと)

解(ほど)けないように ずっとずっと

(ひとむすびひとをむすんできたいのやまないさきへ)

ひと結び 人を結んで 期待の止まない先へ

(あすへいこうきぼうのせていこう)

あすへ行こう 希望乗せて行こう