全て虞美の所為です。 天秤にかけて
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歌詞(問題文)
(わたしのつみさえもけしたびだつよるまでかげになりて)
私の罪さえも消し、旅立つ夜まで影になりて、
(しろいあしあとにじむみちへはなたばをたむけにいくのでした)
白い足跡滲む道へ、花束を手向けに行くのでした。
(ありふれたことばのはながなみだのひとつでかたむきました)
有り触れた言葉の花が、涙の一つで傾きました。
(ただようくらげにかさねておもかげはひとのなみにとけてた)
漂う海月に重ねて、面影は人の波に溶けてた。
(わだかまるそらにうかぶつみがすがるよしもないうれいをかたる)
蟠る空に浮かぶ罪が、縋る由も無い愁いを語る。
(れいしょうじみたなみだがぬらすいろあせたてがみのうた)
冷笑じみた涙が濡らす、色褪せた手紙の歌。
(てんびんにかけたおのがこえがゆらりゆれうごきました)
天秤にかけた己が声が、ゆらり、揺れ動きました。
(ことばのおもみがつないだのはわすれていたきせつでした)
言葉の重みが繋いだのは、忘れていた季節でした。
(ほのかにさくらんたんがしずまるよるにあかりをともし)
仄かに咲くランタンが、静まる夜に灯りを灯し、
(はかりがかたむいたのはあなたのせいだとうたいました)
秤が傾いたのは、あなたの所為だと謳いました。
(まどろむくさきがさそうしぐさにたゆたうそのめはよどみとける)
微睡む草木が誘う仕草に、揺蕩うその目は澱み融ける。
(のうたんによいつきうごかすはみをこがすほしのひばな)
濃淡に酔い、突き動かすは、身を焦がす星の火花。
(てんびんにかけたおのがこえがゆらりゆれうごきました)
天秤にかけた己が声が、ゆらり、揺れ動きました。
(ことばのおもみがつないだのはわすれていたきせつでした)
言葉の重みが繋いだのは、忘れていた季節でした。
(またたくまにつみはながれおちたびだてぬこころはめをふせた)
瞬く間に罪は流れ落ち、旅立てぬ心は目を伏せた。
(あふれだしたしりたがるこえはねしずまるよるをぬけて)
溢れ出した知りたがる声は、寝静まる夜を抜けて。
(てんびんにかけたおのがこえがゆらりゆれうごきました)
天秤にかけた己が声が、ゆらり、揺れ動きました。
(ことばのおもみがつないだのはわすれていたきせつでした)
言葉の重みが繋いだのは、忘れていた季節でした。
(てんびんをすてかけだしたらくらりとめまいがしました)
天秤を捨て駆け出したら、くらりと目眩がしました。
(あなたのなみだがつむいだのはいろあせたきおくでした)
あなたの涙が紡いだのは、色褪せた記憶でした。
(よぞらがはんてんをしたかげはひかりとかした)
夜空が反転をした。影は光と化した。
(ほしぼしにいのりうたえばあのときにもどれますか)
星々に祈り歌えば、あの時に戻れますか?
(あなたにあえるのですか?)
あなたに会えるのですか?