全て幽霊の所為です。　シヌ

(くびをのせたかしゃがはなした)

首を乗せた貨車が話した。

(みょうばんかいせいがさいそくをはつせおろしませまてぃか)

明晩、回生が催促を。初瀬颪マセマティカ。

(てをつないだにんぎょうはわらう)

手を繋いだ人形は嗤う。

(どろぬりもつれるけばるらいしけるうみふつかまえのだせいで)

泥塗、縺れるケバルライ。時化る海、二日前の惰性で。

(よまよいごとはでるたせいそくかはめてお)

世迷い事はΔ、正則化はメテオ。

(きんじつてんでそしった)

近日点で誹った、

(うたはねいろしんかいで)

歌は、音色、深海で。

(やがてしぬでしょうしにいそいでいる)

軈て　死ぬでしょう。死に急いでいる。

(ましませぱらのいあつぎはぎをとかし)

在せパラノイア、ツギハギを融かし。

(とうけにんぐくじらのみちさらばえるぱれいどりあ)

問うケニング、鯨の道。曝えるパレイドリア。

(しずかのうみよわのともしび)

静穏の海、夜半の灯。

(ろくなるほしのぷりまとぅさでぃらーうみのしるしさししめせ)

六なる星のプリマ・トゥ・サディラー。海の徴、指し示せ。

(かきそんじたいしょはすみいろ)

書き損じた遺書は墨色。

(からすにくわせたおのれのにくへんはふしゅうをはなちつつ)

カラスに喰わせた己の肉片は、腐臭を放ちつつ。

(そのむいみないのちでおまえさまはいくにん)

その無意味な命で、　お前様は幾人、

(ごろしあそばせたか？みさらせすいしょうばり)

殺し遊ばせたか？見晒せ、水晶張り。

(くらげなすこのせかいはいまだしんこうけい)

くらげなすこの世界は、未だ進行形。

(そして)

そして

(かさをさせずいまでとかして)

傘を刺せ、髄まで融かして

(くらげのもりでみおくろーぬすわたしはわたしじゃなくなるの？)

くらげの社でミオクローヌス。　私は私じゃなくなるの？

(あらたしきりきり)

ア、ラ、タ、シ　キ、リ、キ、リ

(まいの？とこよ？)

マ、イ、ノ、？　ト、コ、ヨ、？

(いまだ？)

イ、マ、ダ、？

(ゆめみるあどりヴんそのさき)

ユ、メ、ミ、ル　ア、ド、リ、ヴ、ン　ソ、ノ、サ、キ

(とあぺいろんなど？？)

ト、ア、ペ、イ、ロ、ン　ナ、ド、？、？

(そんざいしないのでしょうが)

ソ、ン、ザ、イ　シ、ナ、イ、ノ　デ、ショ、ウ、ガ。

(ましませぱらのいあつぎはぎをとかし)

在せパラノイア、ツギハギを融かし。

(とうけにんぐくじらのみちさらばえるぱれいどりあ)

問うケニング、鯨の道。　曝えるパレイドリア。

(わたしうつしよのまほろばですが)

私は現世の真秀場ですが、

(ろくもんせんではたりませんさんずのかわあそび)

六文銭では足りません。　三途の川遊び。

(あなたはとこのよのうつしかがみですが)

あなたは常世の映シ鏡ですが、

(ろくもんせんでわたりませんさんずのかわあそび)

六文銭で渡りません。　三途の川遊び、

(みなぞこのあだばな)

水底の徒花。