冬のわんこ
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歌詞(問題文)
(いつもいつのひもざんこくのなかにほら)
いつもいつの日も残酷の中にほら…
(しずかなきせつあかりがともるころ)
静かな季節灯りがともる頃
(ひとりなにもないくらいさむくてふかいばしょさまよいつづけ)
独り 何もない 暗い寒くて深い場所 彷徨い続け…
(それはひがしのちいさなくにでそだったとくにもんだいはなかったはずだ)
それは東の小さな国で育った 特に問題はなかったはずだ
(こんなけがすぐになおしてげんきにかるさ)
こんな怪我すぐに治して 元気に狩るさ
(いまにみてろよおれはまだまだやるきなのになあ)
今に見てろよ 俺はまだまだやる気なのになあ
(ねえどうしてだよそりゃないぜまだまだいけるさ)
ねえ どうしてだよ そりゃないぜまだまだいけるさ
(さけんだこえにはんのうはかいむだれもみなおれのことをそんなめでみるの)
叫んだ声に反応は皆無 誰も皆俺のことをそんな目で見るの
(ああおれもここまでか)
嗚呼 俺もここまでか…
(ずいぶんとおくまできたなと、ここでおろされ)
随分と奥まで来たな と、ここで降ろされ
(いまはまだじっかんがないすてられた)
今はまだ実感がない”捨てられた”
(どれほどときがたったんだろういきるいみすらみいだせずに)
どれほど時が経ったんだろう 生きる意味すら見出せずに
(とおざかるいしき)
遠ざかる意識
(そっとかかえるだきかかえるそうかおむかえか)
そっと抱える 抱きかかえる そうかお迎えか
(もうみれんはないてんしとあのよへ)
もう未練はない 天使とあの世へ
(いやちがうこれはたしかににんげんのかんしょくまだいきてていいんですか)
いや違う これは確かに人間の感触 まだ 生きてていいんですか
(あれからもうさんどめのふゆ)
あれからもう 三度目の冬
(おれはりっぱなかのじょのめになった)
俺は立派な彼女の目になった
(いつもどおりにやまへばっけをとりにふいになくなるかのじょのすがた)
いつも通りに山へ バッケを取りに 不意に無くなる彼女の姿
(おれがいながらみうしなったかのじょのひとみであせるさんどうあるけるはずがない)
俺が居ながら見失った 彼女の瞳で 褪せる山道 歩けるはずがない
(おいかけたさがしまわったとおくにはいってないあれはくろいぶーつかたほう)
追いかけた 探し回った 遠くには行ってない あれは黒いブーツ片方…
(かけぬけるがけのみちくだったさきにはかのじょがころげたおれていました)
駆け抜ける崖の道 下った先には 彼女が転げ倒れていました
(なきさけぶこえにかすかなはんのうをしめしうでからかおをだすこいぬ)
泣き叫ぶ声に微かな反応を示し 腕から顔を出す子犬
(かのじょがおれにさいごにのこしたかけがえないものいきよう)
彼女が俺に 最期に残したかけがえないもの”生きよう”
(かおをだすこいぬにあのひのじぶんをかさね)
顔を出す子犬に あの日の自分を重ね…