イグジスタンス

(だれもいないそこでたしかにたっていた)

誰もいない其処で　確かに立っていた

(ねがったりのいっちだせいをかたどるもうひとりのぼく)

願ったりの一致惰性を象る　もう一人のボク

(くらむつまるしこうめいわくはたてまえで)

眩む詰まる思考　迷惑は建前で

(かんべんなくぐつひとりでふたりごとを)

簡便な傀儡　独りで二人言を

(あいそわらいもけいみょうにあべこべなみてくれはにとうぶん)

愛思笑いも軽妙に　あべこべな見て呉れは二等分

(それなりのいつもをじゅくしすごしたんだ)

それなりのいつもを　熟し過ごしたんだ

(よていちょうわのにわかあめだれがなびきふいにかさをさすでしょう)

予定調和のにわか雨　誰が靡き不意に傘を差すでしょう

(しんじちゃいないかみさまにもほらいのったり)

信じちゃいない神様にも　ほら祈ったり

(はためいわくなばばぬきになんのいみがあるかしりゃしないけど)

傍迷惑なババ抜きに　何の意味があるか知りゃしないけど

(まかりとおすなぶらふそしれとうじしょうぎみどらんかーよ)

罷り通すなブラフ誹れ　問う自傷気味ドランカーよ

(あたりまえになったさいてきなぬるまゆ)

当たり前になった　最適な微温湯（ぬるまゆ）

(かなったりのいっちだんしんぐはほかのあらさがしだけど)

叶ったりの一致　男の子（ダンシング）は他の粗探しだけど

(まだやまぬしせんよろしくのつよがり)

まだ止まぬ視線　宜しくの強がり

(しょくしょうぎみなんだたあいもないりそうは)

食傷気味なんだ　他愛も無い理想は

(いれかわりのらぶこーるこじゃれてたこいぶみはていたらく)

入れ替わりのラブコール　小洒落てた恋文は為体

(できのわるいうそをだれかにおしつけて)

出来の悪い嘘を　誰かに押し付けて

(よていちょうわのにわかあめだれがなびきふいにかさをさすでしょう)

予定調和の俄雨　誰が靡き不意に傘を差すでしょう

(おきるはずないきせきにさえほらすがったり)

起きるはず無いキセキにさえ　ほら縋ったり

(きめこんでいただんまりになんのいみがあるかしりゃしないけど)

決め込んでいたダンマリに　何の意味があるか知りゃしないけど

(ごつごうしゅぎのぶらふとしれねえじしょうぎみどらんかーよ)

ご都合主義のブラフと知れ　ねえ自傷気味ドランカーよ

(くせになったゆずりあいもかみつぶしたあめだまのみこんだ)

癖になった譲り合いも　噛み潰した飴玉飲み込んだ

(このままにこがれてだれかをにらんだ)

「このまま」に焦がれて　誰かを睨んだ

(よていちょうわのなれのはてやがてそれはふいにまくをひくでしょう)

予定調和の成れの果て　やがてそれは不意に幕を引くでしょう

(ありえもしないかみさまねえ)

あり得もしない神様ねえ

(どうしてもぼくはしんじゃうの)

「どうしてもボクは死んじゃうの？」

(よていちょうわのにわかあめだれがなびきふいにかさをさすでしょう)

予定調和の俄雨　誰が靡き不意に傘を差すでしょう

(げしゅにんゆえにあしたにすらほらみはなされ)

下手人故に明日にすら　ほら見放され

(はためいわくなばばぬきになんのいみがあるかやっときづいた)

傍迷惑なババ抜きに　何の意味があるかやっと気づいた

(てんびんばりのちゅうたいのすえとうじしょうぎみどらんかーよ)

天秤ばりの紐帯の末　問う自傷気味ドランカーよ

(そのかいとうはどりーまーよ)

その解答は？ドリーマーよ