旅立てジャック
1978年11月21日 吉田拓郎が32歳の時の作品
1970年代最後のスタジオアルバム
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歌詞(問題文)
(だれがつけたかあだなは「じゃっく」)
誰がつけたかあだ名は「ジャック」
(よこはまこうのすみでそだった)
横浜港の隅で育った
(ちぢれたかみにかっしょくのはだ)
ちぢれた髪に褐色の肌
(うまれたときにふこうだいてた)
生れた瞬間に不幸抱いてた
(しいたげられたこどもじだいが)
虐げられた子供時代が
(あいつのこころにはがねをいれた)
あいつの心に鋼を入れた
(するどいひとみなまりのこぶし)
鋭い瞳鉛のこぶし
(みかたといえばじぶんひとりさ)
味方といえば自分独りさ
(たびだてじゃっくじゆうにはちずがない)
旅立てジャック自由には地図がない
(たびだてじゃっくくつにはねがない)
旅立てジャック靴に羽がない
(だけどじゃっくこころにはみちがある)
だけどジャック心には道がある
(あいつのはたらくじどうしゃこうばは)
あいつの働く自動車工場は
(おいるとあせでこころはくろく)
オイルと汗で心は黒く
(でもほんもくの disco へいけば)
でも本牧の DISCO へ行けば
(あいつのすてっぷほしもたじろぐ)
あいつのステップ星もたじろぐ
(あいつがあいしたみせのおんなは)
あいつが愛した店の女は
(みなりとふくでおとこえらんだ)
身なりと服で男選んだ
(このとかいではかねがなければ)
この都会では金が無ければ
(ひとのあいさえてもとどかない)
人の愛さえ手も届かない
(たびだてじゃっくゆめにはいろがない)
旅立てジャック夢には色がない
(たびだてじゃっくふくにはかねもない)
旅立てジャック服には金もない
(だけどじゃっくこころにはみちがる)
だけどジャック心には道がる
(はなしがあるとよふけのでんわ)
話があると夜更けの電話
(はとばであいつはよいつぶれてた)
波止場であいつは酔いつぶれてた
(かおもしらないおやじのくにに)
顔も知らない親父の国に
(あしたわたるとうみをみてた)
明日渡ると海を見てた
(やつはにほんをあいしてたんだ)
奴は二ホンを愛してたんだ
(にほんはやつをあいせなかった)
ニホンは奴を愛せなかった
(いちおくにんがみせかけだけの)
一億人が見せかけだけの
(ゆたかさのなかしずみゆくしま)
豊かさの中沈みゆくしま
(たびだてじゃっくじゆうにはちずがない)
旅立てジャック自由には地図がない
(たびだてじゃっくくつにははねがない)
旅立てジャック靴には羽根がない
(だけどじゃっくこころにはみちがある)
だけどジャック心には道がある