アンプランド・アポトーシス

(もうだめ)

「もう、駄目」

(ってあきらめたけんなんべん)

って諦めた件 何遍

(くりかえさせんのばかなの)

繰り返させんの？ 馬鹿なの？

(まけはりぼてのかいわ)

負け 張呆手（はりぼて）の会話

(くるってしまってえがいたりょうしん)

狂ってしまって 描いた良心

(もうむり)

「もう、無理」

(っていのうとしたさいてん)

って去のうとした 採点

(つみいたずらじゃすまないね)

罪 悪戯じゃ済まないね

(ふびすぺあはあまった)

不備 スペアは余った

(うるてはずはほうってまいしん)

売る手筈は抛って邁進

(じゃまたね)

「じゃ、またね」

(せんじょうがいろをこわしてわたっていく)

扇状街路を壊して渉って行く

(あすもみらいもなにもなくなってしまえばいい)

明日も 未来も 何も無くなってしまえばいい

(ああまだぼくのじんせいはみかんせいなのに)

ああ、まだボクの人生は未完成なのに

(さいしょからおわっていた)

ーー最初から終わっていた。

(うんめいなんてしりたくない)

「運命」なんて知りたくない！

(いきかえってきいてまっていってまたはじまって)

生き返って訊いて待って行って また始まって

(いたいいたいっていやだなんてなきさけぶりんしょう)

痛い痛いって 嫌だなんて 鳴き叫ぶ輪唱

(せいさんこうじょうかたおちのしたい)

生産工場 型落ちの肢体

(うめてくるめてしけんはつづいた)

埋めて包めて 試験は続いた

(かってだってかってだってまたはじまって)

勝手だって勝手だって また始まって

(あんたのためってなんてうそをつきぞっこう)

アンタの為ってなんて 嘘を吐き続行！

(けいがいかんしょうさきおくりじたい)

形骸感傷 先送り事態

(じぶんをころしてしけんはおわった)

自分を殺して 試験は終わった

(はぽい)

●●はポイ！

(がらくたみたい)

我楽多みたい！

(はんかいひどいありさまですまないね)

半壊？ 酷い有り様で済まないね

(ぎせいじぶんのかわりをさがして)

犠牲？ 自分の代わりを探して

(もしてそっとあんしん)

模して そっと安心

(じゃまたね)

「じゃ、またね」

(さいしゅうきょてんをこわしてわたってゆく)

最終拠点を壊して渡って結く

(きのうもかこもなにもなくなってしまっていた)

昨日も 過去も 何も無くなってしまっていた

(ああまだぼくのじんせいはみかんせいだって)

ああ、まだボクの人生は未完成だって

(さいしょからおわっていた)

ーー最初から終わっていた。

(うんめいなんてしりたくない)

「運命」なんて知りたくない！

(いきかえってきいてまっていってまたはじまって)

生き返って訊いて待って行って また始まって

(きたいきたいっていだいだなんてなきさけびぼうそう)

期待期待って 偉大だなんて 啼き叫び暴走

(せいさんこうじょうこわれてくみらい)

凄惨工場 壊れてく未来

(うめてくるめてしけんはつづいた)

埋めて包めて試験は続いた

(かってだってかってだってまたはじまって)

勝手だって勝手だって また始まって

(まってまってなんでなんてぎもんもころして)

待って待って「何で」なんて 疑問も殺して

(ていたいこうぞうなりやまぬきがい)

停滞構造 形り止まぬ危害

(じぶんをころしてじぶんをころして)

自分を殺して自分を殺して

(きいてきいてきいてきいてまたはじまって)

訊いて訊いて訊いて訊いて また始まって

(いたいいたいっていやだなんてなきさけぶごうおん)

痛い痛いって嫌だなんて 哭き叫ぶ轟音

(ほうかいかんじょううらむひまもなく)

崩壊感情 恨む暇も無く

(しめてきざんでしけんはつづいた)

締めて刻んで 試験は続いた

(かってだってかってだってまたはじまって)

勝手だって勝手だって また始まって

(まってまってなんでなんてきゅうさいをもとめて)

待って待って「何で」なんて 救済を求めて

(いったいどうしてみんなきづかない)

一体どうして、みんな気づかない？

(いつもどおりときょうはおわった)

「いつも通り」と今日は終わった