神が愛した天使魚

(かたてじゃたりぬこーひーのんで)

片手じゃ足りぬ珈琲飲んで

(まよなかにじにはなしごえ)

真夜中二時に話し声

(ひみつをしるのはえんぜるふぃっしゅ)

秘密を知るのはエンゼルフィッシュ

(かのじょはしょうじょになる)

「彼女」は「少女」になる

(おとめのこころなんぞまるでまんげきょうね)

乙女の心なんぞ　まるで万華鏡ね

(きみのてできんぎょすくえ)

君の手で金魚掬え

(あのことおともだちになりたいの)

あの子と御友達になりたいの

(きみのてできんぎょすくえ)

君の手で金魚掬え

(このすいそうのそうぞうしゅはだれだ)

この水槽の創造主は誰だ

(きみのてできんぎょすくえ)

君の手で金魚掬え

(きょうはきゃくじんがいらっしゃるかけあし)

今日は客人がいらっしゃる、駆足

(きみのてできんぎょすくえ)

君の手で金魚掬え

(きょうかいでおいのりささげるてんしのこ)

教会でお祈り捧げる、天使の子

(こわれたきかいがかのじょをみて)

壊れた機械が「彼女」を見て

(ほんとてんしみたいね)

「ほんと天使みたいね」

(しょうじょのかこもしんじょうもすべて)

「少女」の過去も心情もすべて

(あなたのみぞしってる)

あなたのみぞ知ってる

(ひとをのろわばあなふたつまるでわたしね)

人を呪わば穴二つ　まるで私ね

(わたしのてできんぎょつぶせ)

私の手で金魚潰せ

(あのこをねたみうらみあざわらい)

あの子を妬み恨み嘲笑い

(わたしのてできんぎょつぶせ)

私の手で金魚潰せ

(このすいそうのそうぞうしゅはきみだ)

この水槽の創造主は君だ

(わたしのてできんぎょつぶせ)

私の手で金魚潰せ

(きょうはいえにかえりたくないけんお)

今日は家に帰りたくない、嫌悪

(わたしのてできんぎょつぶせ)

私の手で金魚潰せ

(きょうかいでまじないささげるあくまのこ)

教会で呪い捧げる、悪魔の子

(ひとがきょうきにみちたらそれはだれのせいなの)

人が狂気に満ちたら　それは誰のせいなの？

(きみのてできんぎょすくえ)

君の手で金魚すくえ

(どうしてかみはせかいをそうぞうした)

どうして神は世界を創造した？

(きみのてできんぎょすくえ)

君の手で金魚すくえ

(どうしてかみはわたしをすてた)

どうして神は私を捨てた？

(きみのてできんぎょすくえ)

君の手で金魚すくえ

(どうしてあのひとはわたしをうらぎった)

どうしてあの人は私を裏切った？

(きみのてできんぎょすくえ)

君の手で金魚すくえ

(どうしてきみはわたしをゆるすの)

どうして君は私を、許すの？

(きみのてであくまほろぼせ)

君の手で私滅ぼせ

(あのこときみをどういつしこんがらがり)

あの子と君を同一視、こんがらがり

(きみのてであくまほろぼせ)

君の手で私滅ぼせ

(てんしになりたいとねがったしょうじょを)

天使になりたいと願った少女を

(きみのてであくまほろぼせ)

君の手で私滅ぼせ

(すいそうはからっぽつぎのぎせいは)

水槽は空っぽ、次の犠牲は？

(きみのてでわたしすくって)

君の手で悪魔救って

(あたしのてできみをすくうよ)

「あたしの手で、君を救うよ」

(かのじょがねむったあとにでてきた)

「彼女」が眠った後に出てきた

(さくしゃふめいのてんしさま)

作者不明の天使様

(なぜだかこれをみていると)

なぜだかこれを見ていると

(しょうじょをふとおもいだす)

「少女」をふと思い出す

(かたてでことたりるこーひーのんで)

片手で事足りる珈琲飲んで

(きょうもてんしみつめる)

今日も天使見つめる

(さいきんかふぇいんちゅうどくが)

最近カフェイン中毒が

(すこしおさまったきがする)

少しおさまった気がする