吉岡亜衣加 風道

(いっしゅんのかざみちかのように)

一瞬の風道かのように

(うつりゆくそうときのちず)

移り行く　そう時の地図

(ぼくらいまあゆみはじめたばかりふりかえらずそれぞれにいく)

僕ら今歩み始めたばかり　振り返らず　それぞれに行く

(さがしてたゆめのひとかけらふれたなら)

探してた夢の一欠片　触れたなら

(にげだしたくなりそうなかがやきはなつ)

逃げ出したくなりそうな輝き放つ

(ほんとうにこのてにいれたいものはこわいとおもうほどうつくしい)

本当にこの手に入れたいものは　怖いと思う程　美しい

(ゆるがないそのつよさたずさえたなら)

揺るがないその強さ携えたなら

(やみをすすみひかりをつくりたい)

闇を進み　光を創りたい

(しるべとなるよう)

導(しるべ)となるよう

(きにかたをもたれては、あのひの)

樹に肩を凭(もた)れては、あの日の

(おだやかなふるさとおもう)

穏やかな故郷(ふるさと)おもう

(たいせつなもののためならば)

大切なものの為ならば

(あふれだすしずくこらええがおにかえるつよさがある)

溢れだすしずく堪え　笑顔に変える強さがある

(ひとをきずつけたいたみをしってこころとざしたおさなきひびも)

人を傷つけた痛みを知って　心閉ざした幼き日々も

(うそやひどいことばもつつんでくれたいえなかったあのひのなみだ)

嘘やひどい言葉も包んでくれた　云えなかったあの日の涙

(まだいまはぬぐわない)

まだ今は拭わない

(じぶんらしくいきることそのままのぼくらで)

自分らしく生きること　そのままの僕らで

(ひとをいつくしみ、そしてゆめをみよう)

人を慈しみ、そして夢をみよう

(ひとりをあいするよろこびしってあめのうたもやすらぎにかわる)

ひとりを愛する喜び知って　雨の唄も安らぎに変わる

(おとぎばなしのようなえいえんがあるとよりそいしんじていたい)

おとぎ話のような永遠があると　寄り添い信じていたい

(ああ、けっしてにじまないふたりで)

ああ、決して滲まない二人で

(またねでこころをむすんだぼくらはあのひやくそくかわしたばしょで)

「またね」で心を結んだ僕らは　あの日約束交わした場所で

(もういちどわらいあうそのときまでかなしみもよろこびもだきしめて)

もう一度笑い合うその時まで　哀しみも喜びも抱き締めて

(どこまでもすすもうすすもう)

どこまでも進もう・・・進もう