CALM ENVY

(ふりしきるあめのねにしずみそうな)

降りしきる雨の音に沈みそうな

(そのやくそくはだれのゆめでだれのためのゆめだろう)

その約束は誰の夢で誰の為の夢だろう

(どうかしてるね)

どうかしてるね

(つなぐてとぎゃくのてにはいつもしらないかおりがしてる)

繋ぐ手と逆の手にはいつも知らない香りがしてる

(いきはちゃんとできてるのに)

息はちゃんと出来てるのに

(くずれそうになる)

崩れそうになる

(ことばよりもふかくあいしてくれるなら)

言葉よりも深く愛してくれるなら

(めのまえにいるあなただけをしんじていける)

目の前にいるあなただけを信じていける

(ふいにみせたかこにふれるたびにもろく)

不意に見せた過去に触れるたびに脆く

(うめつくせないくうはくになみだうかべ)

埋めつくせない空白に涙浮かべ

(やすらぎにあまえててもとなりの)

安らぎに甘えてても隣の

(あなたがわたしのなかからとぎれそうになる)

あなたが私の中から途切れそうになる

(こたえはえみにおぼれ)

答えは笑みに溺れ

(かきけせないほどかかえてる)

掻き消せないほど抱えてる

(あなたになげたことばもあいしてくれるなら)

あなたに投げた言葉も愛してくれるなら

(めのまえにいるあなただけをしんじていける)

目の前にいるあなただけを信じていける

(ふいにみせたかこにふれるたびにいたむ)

不意に見せた過去に触れるたびに痛む

(わたしのいないくうはくまであいしたい)

私のいない空白まで愛したい

(きづかれないようになみだはぬぐうから)

気づかれないように涙はぬぐうから

(これいじょうわたしのまえで)

これ以上私の前で

(わらわないで)

笑わないで

(さよならをかくすふたりじゃなく)

さよならを隠す二人じゃなく

(さよならになくふたりでいたい)

さよならに泣く二人でいたい

(おもいかえすよりわすれてほしい)

思い返すより忘れてほしい

(そしてわたしをくうはくにおいて)

そして私を空白に置いて

(もうすぎたひびをおったりしないで)

もう過ぎた日々を追ったりしないで

(もうこれいじょうおいていかないで)

もうこれ以上置いていかないで

(せめて)

せめて

(さよならをにぎりねむるわたしの)

さよならを握り眠る私の

(ほのかなねつをたばこのようにけして)

仄かな熱を煙草のように消して

(けして)

消して

(かえらないひびをあいしたひとよ)

帰らない日々を愛した人よ