ずるいね

(はじめからわかっていた)

はじめからわかっていた

(でもとめられなかった)

でも止められなかった

(やさしいてにそのこえにまだふれていたかった)

優しい手にその声にまだ触れていたかった

(じゃあまたねといわれるたび)

じゃあまたね、と言われる度

(いかないでとなんどもなんどもそのうでつかみかけて)

行かないでと何度も何度もその腕掴みかけて

(わらっててをふった)

笑って手を振った

(もしかしたらなんてまちつづけてるの)

もしかしたらなんて待ち続けてるの

(ばかみたいねそんなのありえないのにね)

バカみたいねそんなの有り得ないのにね

(ずるいね)

ずるいね

(またあなたあのこのもとへ)

またあなたあの子のもとへ

(わたしをおいてかえっていくのだから)

私を置いて帰っていくのだから

(これでいいそれでいいときめたはずなのに)

これでいい、それでいいと決めたはずなのに

(ずるいね)

ずるいね

(やいたりしばったりはするくせに)

妬いたり縛ったりはするくせに

(あなたのものにしてはくれないんだね)

あなたのものにしてはくれないんだね

(きょうでさいごこれでさいご)

今日で最後、これで最後

(そうきめたのにな)

そう決めたのにな

(なまぬるいしーつのうえだけ)

生ぬるいシーツの上だけ

(すきっていうのね)

好きって言うのね

(うそだとわかってなんかいめ)

嘘だとわかって何回目？

(まだよろこべるなんてね)

まだ喜べるなんてね

(ともだちいじょうとかこいびとみまんだとか)

友達以上とか恋人未満だとか

(そういうんじゃなくてただあいたいだけ)

そういうんじゃなくてただ会いたいだけ

(ずるいね)

ずるいね

(またあのこのことわるくいってさ)

またあの子のこと悪く言ってさ

(そうだねとわらうわたしにほっとしたの)

そうだね、と笑う私にほっとしたの

(どうせまたあさになればかえるくせに)

どうせまた朝になれば帰るくせに

(ずるいね)

ずるいね

(とくべつをかんたんにつかって)

特別を簡単に使って

(わたしのかみをなでればいいとおもったの)

私の髪を撫でればいいと思ったの

(きづいてないふりするのも)

気づいてないふりするのも

(もうつかれちゃった)

もう疲れちゃった

(あのこみたいにそとでてもつなぎたい)

あの子みたいに外で手も繋ぎたい

(でんわだってこっちからかけさせてよ)

電話だってこっちからかけさせてよ

(そうおもうのはふつうだよね)

そう思うのは普通だよね

(いつもうらがえしけいたいでんわも)

いつも裏返し携帯電話も

(あなたのほんねも)

あなたの本音も

(みえずにどうせおわるのでしょう)

見えずにどうせ終わるのでしょう

(ずるいね)

ずるいね

(またあなたあのこのもとへ)

またあなたあの子のもとへ

(わたしをおいてかえっていくのだから)

私を置いて帰っていくのだから

(これでいいそれでいいときめたはずなのに)

これでいい、それでいいと決めたはずなのに

(ずるいね)

ずるいね

(やいたりしばったりはするくせに)

妬いたり縛ったりはするくせに

(あなたのものにしてはくれないんだね)

あなたのものにしてはくれないんだね

(きょうでさいごこれでさいご)

今日で最後、これで最後

(もうさようなら)

もうさようなら