カワズウタ

(かえりましょう)

帰りましょう

(かえりましょう)

帰りましょう

(うしみつどきです)

丑三つ時です

(このばしょのるーるをまもりましょう)

この場所のルールを守りましょう

(きをつけましょう)

気を付けましょう

(きをつけましょう)

気を付けましょう

(しゃがれたこえが)

嗄れた声が

(つんざくようにみみをはう)

劈くように耳を這う

(ろめんひょうじのすみっこにあるとりいには)

路面表示の隅っこにある鳥居には

(ななたいさんのひりつがもとめられる)

七対三の比率が求められる

(あのらくがきにかべんがうめこまれたから)

あの落書きに花弁が埋め込まれたから

(うすいしきそがすぐにかれはててみみをこがす)

薄い色素が直ぐに涸れ果てて耳を焦がす

(かえりましょう)

帰りましょう

(かえりましょう)

帰りましょう

(うしみつどきです)

丑三つ時です

(このばしょのるーるをまもりましょう)

この場所のルールを守りましょう

(きをつけましょう)

気を付けましょう

(きをつけましょう)

気を付けましょう

(かえるころには)

帰る頃には

(かげがけずられるでしょう)

影が削られるでしょう

(のろいのふだのまんなかにあるきごうには)

呪いの札の真ん中にある記号には

(よんせいたいのきりつにじゅんじている)

四声体の規律に準じている

(あのらくえんのきべんがきれいすぎたから)

あの楽園の詭弁が綺麗過ぎたから

(すいようせいのこうかくはいますぐむすばれる)

水溶性の口角は今直ぐ結ばれる

(かえりましょう)

帰りましょう

(かえりましょう)

帰りましょう

(うしみつどきです)

丑三つ時です

(このばしょのるーるをまもりましょう)

この場所のルールを守りましょう

(きがつきましょう)

気が付きましょう

(きがつきましょう)

気が付きましょう

(かえるころには)

帰る頃には

(いとがけずられるでしょう)

糸が削られるでしょう

(たらったったら)

タラッタッタラ

(よるがあけたから)

夜が明けたから

(あのこはあのばしょに)

あの子はあの場所に

(かえりましょう)

帰りましょう

(かえりましょう)

帰りましょう

(うしみつどきです)

丑三つ時です

(このばしょのるーるをまもりましょう)

この場所のルールを守りましょう

(きをつけましょう)

気を付けましょう

(きをつけましょう)

気を付けましょう

(しゃがれたこえがよるをさそう)

嗄れた声が夜を誘う

(かえりましょう)

帰りましょう

(かえりましょう)

帰りましょう

(うしみつどきです)

丑三つ時です

(このばしょのるーるをまもりましょう)

この場所のルールを守りましょう

(きがつきましょう)

気が付きましょう

(きがつきましょう)

気が付きましょう

(かえるのうたは)

蛙の歌は

(きこえなくなるでしょう)

聴こえなくなるでしょう