かくれんぼ/Alia

(いっせーのでなりひびいたすたーとのあいず)

"いっせーの”で鳴り響いた　スタートの合図

(なぞったせんでむすんだせかいいろづけてくここから)

なぞった線で結んだ世界　色づけてくここから

(ものごころがつくころすでにここにあった)

物心がつく頃すでにここにあった

(ぼくじゃないだれかのきおくはゆうひとともによみがえる)

僕じゃない誰かの記憶は夕日と共に蘇る

(ふるぼけたえほんをとりだして)

古ぼけた絵本を取りだして

(らくがきのなかにひとつのこたえをみつける)

落書きの中に一つの答えを見つける

(じぶんのかちにめをうたがってどこまでだっておちていけるの)

自分の価値に目を疑ってどこまでだって落ちていけるの

(こんなせかいじゃぼくはいらない)

こんな世界じゃボクはいらない

(かうんとだうんははじまっているよ)

カウントダウンは始まっているよ

(いっせーのでこえをあげてきこえてくるんだ)

”いっせーの”で声を上げて聞こえてくるんだ

(じぶんのかげのながさにきづくもうこんなじかんだ)

自分の影の長さに気づくもうこんな時間だ

(いっとうせいがかおをだしたとどきそうでてをのばした)

一等星が顔を出た届きそうで手を伸ばした

(つぎはぼくについてきなよどんなくらやみでも)

次はボクについてきなよどんな暗闇でも

(もういいかいまーだだよ)

(もういいかい？まーだだよ)

(まくはあがりだした)

幕は上がりだした

(もういいかいまーだだよ)

(もういいかい？まーだだよ)

(いろづけてくここから)

色づけてくここから

(じゅうねんごのぼくらはすれちがいばかりで)

十年後の僕らはすれ違いばかりで

(げんそうにおもいをはせてはもどれない)

幻想に思いを馳せては『戻れない』

(そうおもいこんだ)

そう思い込んだ

(くたびれたきおくにおいうちを)

くたびれた記憶に追い打ちを

(あのころとかわらないゆうひもなんともおもわない)

あの頃と変わらない夕日もなんとも思わない

(じぶんをしんじあるいてければ)

自分を信じ歩いてければ

(どこまでだってのぼれるのにな)

どこまでだって昇れるのにな

(かっとをまたぐそのくうはくに)

カットをまたぐその空白に

(たいせつなものみおとしている)

大切なもの見落としている

(みつけられないとなきわめくきみへ)

「みつけられない」と泣き喚く君へ

(いっせーのでこえをあげてきこえてくるんだ)

”いっせーの”で声を上げて聞こえてくるんだ

(じぶんのかげのながさにきづくもうこんなじかんだ)

自分の影の長さに気づくもうこんな時間だ

(いっとうしょうでかけぬけるきみ)

一等賞で駆け抜ける君

(くっついてただけのぼくでも)

くっついてただけの僕でも

(きみのまえをあるけるかなこんなたよりないぼくでも)

きみの前を歩けるかなこんな頼りない僕でも

(たからばこはほこりをかぶったまま)

宝箱はホコリを被ったまま

(なくしていたかぎはずっときみのぽけっとのなかにあった)

なくしていた鍵はずっときみのポケットの中にあった

(ちらばっていたすべてがいまひとつにかさなる)

散らばっていたすべてが今一つに重なる

(てをとりはじめようぼくたちのものがたり)

手を取り始めよう僕達の物語

(いちどはいらないとおもった)

一度はいらないと思った

(いまならむねをはれるきがしたんだ)

今なら胸を張れる気がしたんだ

(いとおしくてかけごえはいつも)

愛おしくて掛け声はいつも

(いっせーのでこえをあげて)

”いっせーの”で声を上げて

(いっせーのでこえをあげてきこえてくるんだ)

”いっせーの”で声を上げて聞こえてくるんだ

(じぶんのかげのながさにきづくもうこんなじかんだ)

自分の影の長さに気づくもうこんな時間だ

(いっとうせいがかおをだしたとどきそうでてをのばした)

一等星が顔を出した届きそうで手を伸ばした

(つぎはぼくについてきなよどんなくらやみでも)

次は僕についてきなよどんな暗闇でも

(もういいかいまーだだよ)

(もういいかい？まーだだよ)

(なきじゃくったこえで)

泣きじゃくった声で

(もういいかいまーだだよ)

(もういいかい？まーだだよ)

(わらうきみがみえた)

笑うきみが見えた

(もういいかいまーだだよ)

(もういいかい？まーだだよ)

(まくはあがりだした)

幕は上がりだした

(もういいかいもういいよ)

(もういいかい？もういいよ)

(いろづけてくここから)

色づけてくここから