フレミング

(さよならをおぼえたしだいです)

サヨナラを覚えた次第です

(わたしわたしであるかもわからない)

私、私であるかも分からない

(はっかあじのうすいうすいげんじつは)

ハッカ味の薄い薄い現実は

(わたしがうすめているだけでした)

私が薄めているだけでした

(２４ねんもかかってきづいた)

24年も掛かって気付いた

(きづいたの)

気付いたの

(まいまいていどのあゆみでついてきて)

マイマイ程度の歩みでついてきて

(あなたのしやとわたしのしかいは)

あなたの視野と私の視界は

(くらべものにならないことくらい)

比べ物にならないことくらい

(しっているよ)

知っているよ

(さよならをおぼえたしだいです)

サヨナラを覚えた次第です

(わたしわたしであるかもわからない)

私、私であるかも分からない

(２４ねんもかかってきづいた)

24年も掛かって気付いた

(うらぎるんだね)

裏切るんだね

(わたしひとりであるいているの)

私一人で歩いているの

(てあしもあたまもうしなってきづく)

手足も頭も失って気付く

(あなたのなかにわたしがいないのを)

あなたの中に私が居ないのを

(きのうのことすらおぼえてはいないです)

昨日のことすら覚えてはいないです

(わたしわたしであるかもわからない)

私、私であるかも分からない

(はっかあじのうすいうすいげんじつは)

ハッカ味の薄い薄い現実は

(わたしがうすめているだけでした)

私が薄めているだけでした

(だれかのためにきずつくとして)

誰かのために傷つくとして

(あなたのことであるとはかぎらない)

あなたのことであるとは限らない

(しはんせいきもすぎてむだだった)

四半世紀も過ぎてムダだった

(かいかしてゆく)

開化してゆく

(ｉｗｏｎ’ｔｒｅａｃｈｔｏｙｏｕａｎｙｍｏｒｅｍｙｂｏｙ)

I won't reach to you anymore my boy

(わたしこのままあるいてゆくの)

私このまま歩いてゆくの

(きのうのことすらおぼえてはいないのに)

昨日のことすら覚えてはいないのに

(いまみているけしきはこいしいの)

いま見ている景色は恋しいの

(わたしひとりであるいているの)

私一人で歩いているの

(てあしもあたまもうしなってきづく)

手足も頭も失って気付く

(あなたのなかにわたしがいないのを)

あなたの中に私が居ないのを

(だいたいいつかはそうやってわかって)

大体いつかはそうやって分かって

(あなたがたにんだとしるの)

あなたが他人だと知るの

(はごたえもないのにかみくだいているんだ)

歯ごたえも無いのに噛み砕いているんだ

(あきもせずいたいのいたいの)

飽きもせず痛いの痛いの

(さよならをおぼえたしだいです)

サヨナラを覚えた次第です

(わたしわたしであるかもわからない)

私、私であるかも分からない

(２４ねんもかかってきづいた)

24年も掛かって気付いた

(きづいたの)

気付いたの