marionette

(まわるきおくのなかでわたしは)

まわる記憶の中で私は

(ふしぎなものがたりのゆめをみた)

不思議な物語の夢を見た

(あやつられたそのあしはもつれてうごけない)

操られた　その足は　もつれて動けない

(つぎにだれがおとずれるそれもわからずに)

次に誰が　訪れる　それもわからずに

(きっといつかうまれかわる)

きっといつか　生まれ変わる

(それだけをしんじて)

それだけを信じて

(なみだもなくことばもなくたおれこんだまま)

涙もなく　言葉もなく　倒れこんだまま

(そのすがたちいさくてはこのなかだけじゃ)

その姿　小さくて　箱の中だけじゃ

(きづかずどれだけのときを)

気づかず　どれだけの時を…？

(めざめたわたしのむねのなかは)

目覚めた私の胸の中は

(くだけたあとのようないたみを)

砕けた後の様な痛みを

(もうあとにひけないなにかがからんだ)

もう後に引けない　何かが絡んだ

(このものがたりにはまだつづきがあるはず)

この物語にはまだ続きがあるはず

(まちにまったこのにんぎょう)

待ちに待った　この人形

(でばんがやってきた)

出番がやってきた

(ほこりのなかとりあげたひとりのろうばは)

ホコリの中　取り上げた　一人の老婆は

(なにもいわずこれまでの)

何も言わず　これまでの

(すべてをみていたの)

全てを見ていたの

(ほほえんだらそこらじゅうひかりがつつんだ)

微笑んだら　そこら中　光が包んだ

(こわいほどうつくしくうまれかわった)

恐いほど　美しく　生まれ変わった

(ひとみにすいこまれてゆく)

瞳に　すい込まれてゆく…

(こんやまほうでしあわせになる)

今夜魔法で幸せになる

(だれもがしんじたおさないころ)

誰もが信じた幼い頃

(くらやみのなかのじぶんがこんなに)

暗闇の中の自分がこんなに

(よわいこのこころをおおきくしてたのかな)

弱いこの心を大きくしてたのかな？

(きづかずどれだけのときを)

気づかず　どれだけの時を…？

(まわるきおくのなかでわたしは)

まわる記憶の中で私は

(ふしぎなものがたりのゆめをみた)

不思議な物語の夢を見た

(めざめたわたしのむねのなかは)

目覚めた私の胸の中は

(くだけたあとのようないたみを)

砕けた後の様な痛みを

(もうあとにひけないなにかがからんだ)

もう　後に引けない　何かが絡んだ

(このものがたりにはこのものがたりは)

この物語には　この物語は

(まだつづきがあるはず)

まだ続きがあるはず