警護失敗「生涯背負う」2
「安倍氏銃撃1年 奈良県警組織強化「2度目ない」」
ハラハラドキドキの家宅捜索。
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問題文
(はっせいとほぼどうじに、けんけいほんぶ2かいのけいじぶにあるむせんやでんわがいっせいになった。)
発生とほぼ同時に、県警本部2階の刑事部にある無線や電話が一斉に鳴った。
(「じゅうげきをうけたのはあべもとそうり」。いっぽうにしょうげきがはしった。)
「銃撃を受けたのは安倍元総理」。一報に衝撃が走った。
(あべしのらいけんは、そうさをになうけいじぶにはしらされていなかった。)
安倍氏の来県は、捜査を担う刑事部には知らされていなかった。
(「とんでもないことがおきた」。)
「とんでもないことが起きた」。
(そうさ1かかんぶがげんばにそうさしゃりょうをはしらせると、)
捜査1課幹部が現場に捜査車両を走らせると、
(すぐにやまがみひこくをげんこうはんたいほしたとのじょうほうがはいった。)
すぐに山上被告を現行犯逮捕したとの情報が入った。
(じょうくうではあべしをはんそうするどくたーへりのごうおんがひびいていた。)
上空では安倍氏を搬送するドクターヘリの轟音が響いていた。
(かんけいさきとしてやまがみひこくのははおやたくをおとずれたそうさいんがみたのは、)
関係先として山上被告の母親宅を訪れた捜査員が見たのは、
(かべにかけられたせかいへいわとういつかていれんごう(きゅうとういつきょうかい)そうししゃのしゃしんだった。)
壁に掛けられた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)創始者の写真だった。
(おおきなつぼもあった。)
大きな壺もあった。
(ならしのじゅうたくがいにあるやまがみひこくたくのそうさくは、しんちょうにすすめられた。)
奈良市の住宅街にある山上被告宅の捜索は、慎重に進められた。
(しらべにたいし、やまがみひこくが)
調べに対し、山上被告が
(「ばくはつぶつはないが、じたくにはじゅうがあり、ぼうはつするかもしれない」)
「爆発物はないが、自宅には銃があり、暴発するかもしれない」
(ときょうじゅつしたためだ。しんぎはふめいだったが、)
と供述したためだ。真偽は不明だったが、
(じこがおきれば、けんけいへのひなんはさらにたかまる。)
事故が起きれば、県警への非難はさらに高まる。
(ぼうごふくをきたけいさつかんがxせんけんさそうちをもってへやにはいり、ばくはつにそなえ、)
防護服を着た警察官がX線検査装置を持って部屋に入り、爆発に備え、
(きんりんじゅうみんをきゅうきょひなんさせた。)
近隣住民を急きょ避難させた。
(6じょうひとまのちいさなへやには、たばこのにおいがのこっていた。)
6畳一間の小さな部屋には、たばこのにおいが残っていた。
(かたすみに6ちょうのてせいとみられるじゅうがあった。)
片隅に6丁の手製とみられる銃があった。
(やまがみひこくが「すいっちにふれるだけでばくはつする」とせつめいしたことから、)
山上被告が「スイッチに触れるだけで爆発する」と説明したことから、
(じゅうこうのようなものをむきだしにしたじょうたいでおくがいにはこびだした。)
銃口のようなものをむき出しにした状態で屋外に運び出した。
(あるそうさかんぶは「ひとつひとつのはんだんがむずかしく、いようなきんちょうかんがあった。)
ある捜査幹部は「一つ一つの判断が難しく、異様な緊張感があった。
(あれほどながいとかんじたひはなかった」とかたった。)
あれほど長いと感じた日はなかった」と語った。