メリーの水槽

(４３０らむだにめいめつするすいそう)

430λに明滅する水槽

(６０まいふんでどうきしているしんぞう)

60/分で同期している心臓

(らぷらすをよそめにゆめをみよう)

『ラプラス』を余所目に夢を見よう

(ちゅうごくごのへやにいるぼくのゆめを)

中国語の部屋に居る僕の夢を

(ぐうぞうてきだったかみはしにちゅうしょうてきなかみだけがのこされた)

偶像的だった神は死に、抽象的な神だけが残された

(かんかくしつはくろいはこのなかてすとふのうだそうきみはいう)

感覚質は黒い箱の中　「テスト不能だ」そうキミは言う

(ばくぜんてきだったかみはしにぐたいてきなかみだけがのこされた)

漠然的だった神は死に、具体的な神だけが残された

(びしょうかんはしろいはこのなかけんげんぶそくそうきみはいう)

微小管は白い箱の中　「権限不足」そうキミは言う

(あおむらさきいろにめいめつするすいそう)

青紫色に明滅する水槽

(どくんどくんとどうきしているしんぞう)

どくん、どくんと動悸している心臓

(まくすうぇるをよそめにゆめをみよう)

『マクスウェル』を余所目に夢を見よう

(てつがくてきぞんびになったあなたの)

哲学的ゾンビになったあなたの

(かそせいの０と１)

可塑性の0と1

(あせんぶらなめいれい)

アセンブラな命令

(てせうすのはいりほう)

テセウスの背理法

(わからなくなっていた)

分からなくなっていた

(なみのいろをしった)

波の色を知った

(すうちはしっていた)

数値は知っていた

(ほうしゃせいのしょうけい)

放射性の憧憬

(じょうたまにはないかんかくしつ)

情球には無い感覚質

(なみのおとをしった)

波の音を知った

(はけいはしっていた)

波形は知っていた

(いそうはちがうけど)

位相は違うけど

(ぼくをかえる)

僕を変える

(しっていたはずだろう)

「知っていた筈だろう」

(きこえてるはずだろう)

「聞こえてる筈だろう」

(そういうきみのこえも)

そう言う君の声も

(とおくなっていた)

遠くなっていた

(ぐうぞうてきだったかみはしにちゅうしょうてきなかみだけがのこされた)

偶像的だった神は死に、抽象的な神だけが残された

(かんかくしつはくろいはこのなかてすとふのうだそうきみはいう)

感覚質は黒い箱の中　「テスト不能だ」そうキミは言う

(ばくぜんてきだったかみはしにぐたいてきなかみだけがのこされた)

漠然的だった神は死に、具体的な神だけが残された

(びしょうかんはしろいはこのなかけんげんぶそくそうきみはいう)

微小管は白い箱の中　「権限不足」そうキミは言う

(ぐるぐるまわるたいはいてきりんね)

ぐるぐる廻る　頽廃的輪廻

(せかいはつづくじこそうじせい)

世界は続く　自己相似性

(がいぜんてきないしていかんてきなけっか)

蓋然的乃至　諦観的な結果

(えいえんにつづくゆめはさめない)

永遠に続く　夢は醒めない

(ぐるぐるまわるたいはいてきりんね)

ぐるぐる廻る　頽廃的輪廻

(せかいはつづくじこそうじせい)

世界は続く　自己相似性

(がいぜんてきないしていかんてきなけっか)

蓋然的乃至　諦観的な結果

(えいえんにつづくゆめはさめない)

永遠に続く　夢は醒めない