うつらうつら

(べらんだにとんでくるすずめのそのかわいさに)

ベランダに飛んでくる雀のそのかわいさに

(ほほえむものだろうかうらやむものだろうかああ)

微笑むものだろうか　羨むものだろうか　ああ

(くるまにてながめやるきらめくまちのすがたと)

車にて眺めやるきらめく町の姿と

(あゆみにてとおりすぎぐさつばつのすがたおもう)

歩みにて通り過ぐ　殺伐の姿思う

(こたつにくるまってことりのこえにあそべば)

炬燵にくるまって小鳥の声に遊べば

(はるかにもりがみえるああうつらうつら)

遥かに森が見える　ああ　うつらうつら

(やままでくるまでいったおくじょうからふじをみた)

山まで車で行った　屋上から富士を見た

(まちのたにまにぽつりはこにわのおろかおもう)

町の谷間にポツリ　箱庭の愚か思う

(こたつにくるまってことりのこえにあそべば)

炬燵にくるまって小鳥の声に遊べば

(はるかにもりがみえるああうつらうつら)

遥かに森が見える　ああ　うつらうつら

(ことりのさえずるこえべらんだでほほえみながら)

小鳥の囀る声　ベランダで微笑みながら

(きょうはどこへいこうかきょうはどこにでかけようか)

今日は何処へ行こうか　今日は何処に出かけようか

(べらんだにとんできたすずめのそのかわいさに)

ベランダに飛んで来た雀のそのかわいさに

(ほほえむものだろかうらやむものだろか)

微笑むものだろか　羨むものだろか

(なにをしよううきよのゆめふさぐめをふさぎきいている)

何をしよう浮世の夢　ふさぐ　目をふさぎ聞いている

(ああひとりへやのなかでああうつらうつら)

ああ　ひとり部屋の中で　ああ　うつらうつら

(ことりのさえずるこえべらんだでほほえみながら)

小鳥の囀る声　ベランダで微笑みながら

(きょうはどこへいこうかきょうはどこにでかけようか)

今日は何処へ行こうか　今日は何処に出かけようか