Love　Delight

(かねのねがつげたおわりおもいだけつのってく)

鐘の音が　告げた終焉（おわり）　想いだけ募ってく

(はかなげにみだれざくいちりんのばらをたおれば)

儚げに　乱れ咲く　一輪の薔薇を手折れば

(かれんにねまじりあいとけてゆくよこのてで)

可憐にね　交じり合い　融解（と）けてゆくよ　この掌（て）で

(まだ、いかないでくれ)

「まだ、逝かないでくれ」

(だれもしらないあいのひかりをもっとおくまではなって)

誰も知らない　愛の光を　もっと深淵（おく）まで　放って

(ひとみとじればしろくかがやく)

瞼閉じれば　純白（しろ）く　耀（かがや）く

(せかいがきっとおとずれるよえいえんに)

セカイがきっと　訪れるよ　永遠に

(つきあかりみあげてるかなしいめをぬぐいたい)

月灯り　見上げてる　哀しい瞳(め)をぬぐいたい

(まどろんでくちずさんだあのうただけもういちど)

微睡(まどろ)んで　口ずさんだ　あの歌だけ　もう一度

(ねがえば、ねがうほど)

「願えば、願うほど……」

(なにもしらないつみなえがおをあきれるぐらいゆがめて)

何も知らない　罪な笑顔を　呆れるぐらい　愉悦(ゆが)めて

(ふかくはいればこうさしていく)

深く挿入(はい)れば　交差していく

(ふたりのおもいいまひとつになるはず)

ふたりの想い　今ひとつに　なるはず――――

(そうだ、もっとよろこべはずかしがることはない)

「そうだ、もっと悦べ」　「恥ずかしがる事はない」

(かんじる、ままにこえをだせばいいゆめをみているか？)

「感応(かん)じる、ままに声を出せばいい」　「夢を見ているか？」

(かおをもっとよくみせろもっと、きつくさばくぞ)

「顔をもっとよく見せろ」　「もっと、きつく捌くぞ」

(やがてよろこびにかわるめをみろまだ、いくな)

「やがて悦びに変わる」　「目を見ろ」　「まだ、逝くな」

(なみだをぬぐうな、ぬらしたままでいいかわいいかおだ)

「涙を拭うな、濡らしたままでいい」　「可愛い顔だ」

(さあ、くるしかっただろうよし)

「さあ、苦しかっただろう」　「よし………」

(もう、いっていいぞ)

「もう、逝っていいぞ」

(もっとはげしくあふれでているあいのいずみでおぼれて)

もっと激しく　溢れ出ている　愛の泉で　溺愛(おぼ)れて

(かなしいきおくはすべてわすれてこのあいだけきざんでいけ)

悲しい記憶は　すべて忘却(わす)れて　この愛だけ刻んで逝け

(だれもしらないあいのひかりをもっとおくまではなって)

誰も知らない　愛の光を　もっと深淵(おく)まで　放って

(ひとみとじればしろくかがやく)

瞼閉じれば　純白(しろ)く　耀(かがや)く

(せかいがきっとおとずれるよえいえんに)

セカイがきっと　訪れるよ　永遠に