百人一首 1~10
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第2章
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問題文
(あきのたのかりほのいおのとまをあらみわがころもではつゆにぬれつつ)
秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
(てんじてんのう)
天智天皇
(はるすぎてなつきにけらししろたえのころもほすちょうあまのかぐやま)
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
(じとうてんのう)
持統天皇
(あしびきのやまどりのおのしだりおのながながしよをひとりかもねん)
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
(かきのもとのひとまろ)
柿本人麻呂
(たごのうらにうちいでてみればしろたえのふじのたかねにゆきはふりつつ)
田子の浦に うちいでて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ
(やまべのあかひと)
山辺赤人
(おくやまにもみじふみわけなくしかのこえきくときぞあきはかなしき)
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき
(さるまるだゆう)
猿丸大夫
(かささぎのわたせるはしにおくしものしろきをみればよぞふけにける)
かささぎの わたせる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける
(おおとものやかもち)
大伴家持
(あまのはらふりさけみればかすがなるみかさのやまにいでしつきかも)
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも
(あべのなかまろ)
阿部仲麿
(わがいおはみやこのたつみしかぞすむよをうじやまとひとはいうなり)
わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世を宇治山と 人は言ふなり
(きせんほうし)
喜撰法師
(はなのいろはうつりにけりないたずらにわがみよにふるながめせしまに)
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
(おののこまち)
小野小町
(これやこのゆくもかえるもわかれてはしるもしらぬもおうさかのせき)
これやこの 行くも帰るも わかれては 知るも知らぬも 逢坂の関
(せみまる)
蝉丸