芽吹け

(てんたいからのぞきこむさかならもうるわしくおもいおもい)

天体から覗き込む魚らも麗しく思い思い

(さんさんたるのにひらくはなばなもいつになくおもいおもい)

燦々たる野に開く花々もいつになく思い思い

(なんでだろうわすれたよ)

なんでだろう忘れたよ

(このみもこころもなづけてくれよじぶんでいられるように)

この身も心も名付けてくれよ自分でいられるように

(これからはなつのといき)

これからは夏の吐息

(あまりにさくあまりにさく)

あまりに咲くあまりに咲く

(それならばおちてしまうよ)

それならば落ちてしまうよ

(はずかしいくらいにひびのなかで)

恥ずかしいくらいに日々の中で

(ちょっとしたあいをばっぽんてきあいを)

ちょっとした愛を抜本的愛を

(ぼっかてきでもってちょうだい)

牧歌的でもってちょうだい

(あいまいなきおくばかりたしかなのはめにうつる１びょうのさじ)

曖昧な記憶ばかりたしかなのは目に映る１秒の匙

(てんさいならばともかくあなたらしくつつましくいきなさい)

天才ならば兎も角あなたらしく慎ましく生きなさい

(かいしんのいちげきをいまかいまこそときたいしているよ)

会心の一撃を今か今こそと期待しているよ

(じぶんでなにもせずに)

自分でなにもせずに

(これからはきみのといき)

これからは君の吐息

(かたらいたくかたらいたく)

語らいたく語らいたく

(それならばさけんでしまえよ)

それならば叫んでしまえよ

(なつかしいけはいにころされそう)

懐かしい気配に殺されそう

(ひょっとしてあいをかんどうてきあいを)

ひょっとして愛を感動的愛を

(ぼっかてきでもっておくれ)

牧歌的でもっておくれ

(もっとそばにおいでよまあうそくさいか)

もっとそばにおいでよまあ嘘くさいか

(うまくやりすごすことおぼえて)

上手くやり過ごすこと覚えて

(ずっとかわらないものもとめすぎるから)

ずっと変わらないもの求めすぎるから

(そばにあるいとおしさをかんじれない)

そばにある愛しさを感じれない

(ひらりひらりもどかしゆめのなか)

ひらりひらりもどかし夢の中

(さまようのさ)

彷徨うのさ

(きらわないでくれ)

嫌わないでくれ

(これからはなつのといき)

これからは夏の吐息

(あまりにさくあまりにさく)

あまりに咲くあまりに咲く

(それならばおちてしまうよ)

それならば落ちてしまうよ

(はずかしいくらいにひびのなかで)

恥ずかしいくらいに日々の中で

(ちょっとしたあいをばっぽんてきあいを)

ちょっとした愛を抜本的愛を

(ぼっかてきでもってちょうだい)

牧歌的でもってちょうだい