つばめ(あさき天庭バージョン)
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歌詞(問題文)
(くもがゆれるいろあまたあふれてかわあかり)
雲が揺れる 色数多 溢れて川明かり
(ならびとまるゆびさきのあわくありたるおと)
並び止まる 指先の淡くありたる音
(かげのますはせんかいしはてよりきてすれちがうざんしんと)
影の増すは 旋回し果てより来てすれ違う 残心と
(みつめあってみあげてれいのかかとにつげせせらぎときえてゆく)
見つめあって 見上げて礼のかかとに告げ せせらぎと消えてゆく
(つれそいひもわすれくもにたどるきしひとおもうかぜ)
連れ添い 日も忘れ 雲に辿る 帰し人想う風
(ああさらわれそうになるあとすこしだけねえ)
ああ 攫われそうになる あと少しだけ ねえ
(このままいさせておくれよ)
このままいさせておくれよ
(とんでいくひかりのてんめつがほらおりかさなってみちになる)
飛んでいく 光の点滅が ほら 折り重なって道になる
(たえることなくいつまでも)
絶えることなく いつまでも
(すみきっておちるほしのみやびごえみじろぐこともなく)
澄み切って落ちる星の雅声 身じろぐこともなく
(あまねくものにあいだでわらう)
遍くものに間で笑う
(とおきよりたいぜんでちかきほどおきざりにかぜはたつ)
遠きより 泰然で 近き程 置き去りに 風は立つ
(ふいてはむすぶりょうせんのみめかたちたしかに)
吹いては結ぶ 稜線の見目形確かに
(みちおしえだんがいにきょうりならべふくらとなりふるえる)
道をしへ断崖に郷里並べ ふくらとなり震える
(ああしかはしかりながらねえこぼれてしまいそうさ)
ああ 然は然りながら ねえ 零れてしまいそうさ
(つよがりのゆびますばかり)
強がりの指増すばかり
(せをのばしかげはそらのひにいこうみちにしるべはあるか)
背を伸ばし 影は空の陽に憩う 道に導は在るか
(そこにとまりぎのえにしのあるかおやみさきぬそらむすぶののこした)
そこに止まり木の縁の在るか おやみ咲きぬ空 結ぶの遺した
(ときとしてながくさざれにのばせといたるたしかなそうたしかなもの)
時として長く 細れに延ばせ問いたる 確かなもの
(もつれたろじのあいだをひながかけてゆく)
縺れた路地の間を 雛が翔けていく
(ああやにわにああふわりと)
ああ やにわに ああ ふわりと
(ねえおともなくすんでとけてきえていく)
ねえ 音も無く澄んで溶けて 消えていく
(おともなくときになき)
音も無く 時に泣き
(いってんをさすものしたたかにふうせつにたえ)
一天を射すもの したたかに風雪に耐え
(くずおれるものをしたがえていくさびしげに)
頽れるものを従えていく 寂しげに
(そのまませがみあいもとめあうそうみおろしてまちさざれ)
そのまま せがみ 相求め合う そう 見下ろして街 さざれ
(ひしょうにつかれもくぜんのくもにかくれてこえをあげてさけんでいる)
飛翔に疲れ 目前の雲に隠れて 声を上げて叫んでいる
(はるかなりつちけむりもぬけのからのかくしはかる)
遥かなり土煙 蛻の殻の隠し図る
(ときにひいてはかえすなみのようさ)
時に引いては返す波のようさ
(すみきっていきかうはねののこしたひのことばはたよりそれは)
澄み切って行き交う羽の遺した 日の言葉は便り それは
(それぞれのそらをおよぐほんとうにちいさなおと)
それぞれの空を泳ぐ 本当に小さな音