シンシア/necchi

(さんざんにじかんさいたけっかえたのがこどくだとしたら)

散々に時間割いた結果　得たのが孤独だとしたら

(そんなあわれなものがたりをつづったじぶんにへどがでる)

そんな憐れな物語を綴った　自分に反吐が出る

(にがいこうかいのあめをずっとなめる)

苦い後悔の飴をずっと舐める

(たんたんとじぶんののしるんだそんなんじゃみたされないけど)

淡々と自分罵るんだ　そんなんじゃ満たされないけど

(きっとむけるほこさきもないからってひとりであそんでいる)

きっと向ける矛先も無いからって　独りで遊んでいる

(せまいのうないでうれいじょうぞうしてゆく)

狭い脳内で憂い醸造してゆく

(じぶんのなかみうつすかがみよごればかりふいてもみてもおちね)

自分の中身　映す鏡　汚ればかり　拭いてもみても落ちね

(ふかくいきをついた)

深く息を吐いた

(きずをなめあっていたんだいごこちのよさをかんじていただけ)

傷を舐め合っていたんだ　居心地の良さを　感じていただけ

(ねがってもすがってももどれないのにね)

願っても縋っても戻れないのにね

(このほおをつたっていくものはだれのめにもとどかないいたずらにはりはまわる)

この頬を伝っていくモノは　誰の目にも届かない　いたずらに針は回る

(かんたんにぜんぶわすれたいなんてむりなのわかってる)

「簡単に全部忘れたい」なんて無理なのわかってる

(そもそもわすれたあとになにのこんだってみらいにうろたえる)

そもそも忘れた後に何残んだって　未来に狼狽える

(あまいほうたいとけずにずっとあます)

甘い包帯解けずにずっと余す

(わずかしかしたしかにかんじたいかりをけしたくて)

僅かしかし確かに感じた怒りを消したくて

(なきたいはいたいしつらいもいたい)

「泣きたい」はイタいし「辛い」もイタい

(そんだけのおもいをゆがんだあたまにとじこんででもやっぱなきたいしつらいしいたい)

そんだけの思いを歪んだ頭に綴じ込んで　でもやっぱ泣きたいし辛いし痛い

(あぁちょっとねむればなおるかな)

あぁ　ちょっと眠れば治るかな

(きずをなめあっていたんだいごこちのよさをかんじていただけ)

傷を舐め合っていたんだ　居心地の良さを　感じていただけ

(ねがってもすがってももどれないのにね)

願っても縋っても戻れないのにね

(このほおをつたっていくものはだれのめにもとどかないいたずらにはりはまわる)

この頬を伝っていくモノは　誰の目にも届かない　いたずらに針は回る

(ふかくあとがついた)

深く痕が付いた

(ゆびをくわえてみていたむこうぎしのぐうぞう)

指を咥えて見ていた　向こう岸の偶像

(ただつらくないだけでよかったのに)

ただ辛くないだけで良かったのに

(きずをなめあっていたんだいごこちのよさをかんじていただけ)

傷を舐め合っていたんだ　居心地の良さを　感じていただけ

(ねがってもすがってももどれないのにね)

願っても縋っても戻れないのにね

(このほおをつたっていくものはだれのめにもとどかない)

この頬を伝っていくモノは　誰の目にも届かない

(いたずらにはりはまわるひたすらにあいをさがす)

いたずらに針は回る　ひたすらに愛を捜す

(さんざんにじかんさいたけっかえたのがこどくときづいた)

散々に時間割いた結果　得たのが孤独と気付いた

(それがあわれかなんてどっちでもいいよこどくごとあいそうか)

それが憐れかなんてどっちでもいいよ　孤独ごと愛そうか