メタフィクション feat.ねんね /*Luna

(あのひのことけしてしまえたらいいな)

「あの日のこと消してしまえたらいいな」

(じょうだんめいたふうにいったきみはまじめなかおして)

冗談めいた風に言った　君は真面目な顔して

(それじゃこまっちゃうなっていった)

『それじゃ困っちゃうな』って言った

(きのうよりきょうをきょうよりあすを)

昨日より今日を　今日より明日を

(さいこうきろくをこえたときそれのこたえあわせが)

最高記録を超えた時　それの答え合わせが

(できなくなったらこまっちゃうや)

できなくなったら困っちゃうや

(はじめてそらをとんだかれらは)

初めて空を飛んだ彼らは

(きっととべないとおもったことはない)

きっと飛べないと思ったことはない

(ふかのうをかのうにしたわけじゃなく)

不可能を可能にしたわけじゃなく

(やっとみつけだしたんだ)

やっと見つけ出したんだ

(ぼくらはまほうつかいじゃないからこそ)

ボクらは魔法使いじゃないからこそ

(ぶっとんだあこがれにむねをこがして)

ブッ飛んだ憧れに胸を焦がして

(なんどもやけどしてみむきもされないくせに)

何度も火傷して　見向きもされないくせに

(ときにかなえてしまうような)

時に叶えてしまうような

(そんなふうにできてるみたい)

そんな風にできてるみたい

(わすれたいようないたいなしにしたいざまも)

忘れたい様なイタい無しにしたいザマも

(なさけないうかばれないあのひびたちも)

情けない浮かばれないあの日々たちも

(すべてだいきらいなたからものなんだよ)

全て大嫌いな　宝物なんだよ

(いまころんですべってなくしてたたかれて)

「今転んでスベって失くして叩かれて

(さいていとないてわめいてもがいてても)

最低と泣いて喚いてもがいてても

(まだとちゅうだからおおめにみといてよ)

まだ途中だから　多めにみといてよ（笑）」

(あぁ、じんせいにもｗｉｋｉがあったらいいな)

「あぁ、人生にもwikiがあったらいいな」

(じょうだんめいたふうにいったきみはふまんげなちょうしで)

冗談めいた風に言った　君は不満げな調子で

(それじゃつまんないじゃんってわらった)

『それじゃつまんないじゃん』って笑った

(ぼくらはそうぞうしゅじゃないから)

僕らは創造主じゃないから

(ひとつずつどあをあけたしかめる)

一つずつドアを開け　確かめる

(らんだむにすきときらいよろこびとくなんがじっそうされてる)

ランダムに好きと嫌い　喜びと苦難が実装されてる

(なるほどいっちょくせんらすぼすじゃくそげーか)

なるほど　一直線ラスボスじゃクソゲーか

(でもぜったいくりあできるようになっている＿そうなっている＿)

でも絶対クリアできるようになっている_　そうなっている_

(ってしんじてるからたのしいんだ)

って信じてるから楽しいんだ

(こわしたいおわりたいやめにしたいおもいも)

「壊したい終わりたい辞めにしたい思いも

(みじめにくじけてやるせないいまも)

惨めに挫けてやるせない今も

(すべてだいすきなきみがくれたものだ)

全て大好きな　君がくれたものだ」

(なんどだってにぎってはなしてかんしゃして)

「何度だって握って離して感謝して

(うらんでじょうちょふあんていなぼくばかり)

恨んで情緒不安定な僕ばかり

(かっこわるいからうまくつないどいてよ)

カッコ悪いから　上手く繋いどいてよ（笑）」

(ほんとめいわくなはなしだよなたのんでもいないはーどもーどで)

ほんと迷惑な話だよな 　頼んでもいないハードモードで

(むげんにあるとびらからあたりをさがすなんて)

無限にある扉から　アタリを探すなんて

(だけどぼくがつくったげーむなら)

だけど僕が作ったゲームなら

(ぎりぎりくりあできるくなんを)

ギリギリクリアできる苦難を

(あがいてもがいてあせだくになって)

足掻いて　もがいて　汗だくになって

(やっとこえてほしいとおもうんだ)

やっと超えてほしいと思うんだ

(わすれたいようないたいなしにしたいざまも)

忘れたい様なイタい無しにしたいザマも

(なさけないうかばれないあのひびたちも)

情けない浮かばれないあの日々たちも

(このものがたりのだいじなひとこまになる)

この物語の大事な一コマになる

(だからそれをすてないでひていしないで)

だからそれを　捨てないで否定しないで

(だいきらいなままだいじにいだいていて)

大嫌いなまま大事に抱いていて

(はやくひろいにきてさぁぜんぶきかせてよ)

早く拾いに来て　さぁ　全部聞かせてよ