カス/isonosuke(のすけ)

(あたまらりるれりらりらっぱっぱらっぱ)

あたま　らりるれりらり　らっぱっぱらっぱ

(あたまらりるれりらりらっぱっぱらっぱ)

あたま　らりるれりらり　らっぱっぱらっぱ

(おかしいふりしてほんとにおかしい)

おかしいフリしてほんとにおかしい

(あたまらりるれりらりらっぱっぱらっぱ)

あたま　らりるれりらり　らっぱっぱらっぱ

(おかしいふりしてほんとにおかしい)

おかしいフリしてほんとにおかしい

(からだらりるるりらりらったったらった)

からだ　らりるるりらり　らったったらった

(できないふりしてほんとにできない)

できないフリしてほんとにできない

(なにもかもがかんぜんにだそく)

何もかもが完全に蛇足

(うろんなおうとうがじだをうつくりかえす)

胡乱な応答が耳朶を打つ繰り返す

(だれもきいてないのに)

だれもきいてないのに？

(ばかみたいだねああ)

「馬鹿みたいだね」嗚呼

(ひゃくもしょうちですでもにげられない)

「百も承知です」でも逃げられない

(ふりむけないのろいをかけてしまったじぶんじしんに)

振り向けない呪いをかけてしまった！自分自身に！

(わけはなくともひはしずむ)

理由は無くとも日は沈む

(むいにすごしたいちにちいちにちがくびをかんまんにしめつけていく)

無為に過ごした　一日一日が　首を緩慢に締め付けていく

(まどろみのようなあいまいなひょうかのしゃくどで)

まどろみのような　曖昧な評価の尺度で

(それでもなおまちがっている)

それでも尚　間違っている

(きそくえんえんかげがさす)

気息奄々　影が差す

(だれかがいったひとことひとことがむねをかんまんにしめつけていく)

誰かが云った　一言一言が　胸を緩慢に締め付けていく

(まともになれないぎそうらくごしゃのたいだが)

まともになれない　偽装落伍者の怠惰が

(せかいをまたまきこんでいる)

世界をまた巻き込んでいる

(それでもなおまちがっている)

それでも尚　間違っている

(なにもかもがかんぜんにあくしゅ)

何もかもが完全に悪手

(いびつなよくぼうがじがをもつふえていく)

歪な欲望が自我を持つ増えていく

(なにもできてないのに)

なにもできてないのに？

(ばかみたいだねああ)

「馬鹿みたいだね」嗚呼

(ひゃくもしょうちですうけいれられない)

「百も承知です」受け入れられない

(なにものにもなれないありきたりなじぶんじしんを)

何者にもなれない　ありきたりな自分自身を！

(だれのそらにもひはのぼる)

誰の空にも日は昇る

(どこかできいたひとことひとことではらがかんたんにみたされていく)

どこかで聞いた　一言一言で　腹が簡単に満たされていく

(けいにならないもうまいなぱいのかちかんが)

形にならない　蒙昧な牌の価値観が

(せかいにゆめをすりこんでいる)

世界に夢を刷り込んでいる

(きえんばんじょうかねがなる)

気炎万丈　鐘が鳴る

(だれかがいったひとことひとことがきぼうぐうぞうにかりたてている)

誰かが云った　一言一言が　希望偶像に駆り立てている

(まともになれないぎそうらくごしゃのたいだが)

まともになれない　偽装落伍者の怠惰が

(せかいをまたまきこんでいる)

世界をまた巻き込んでいる

(そうしてまだなりたっている)

そうしてまだ成り立っている

(それでも、まあ、まちがっている)

それでも、まあ、間違っている