白晝夢/ブラスタ

(きれつめまいくうきょよあけなみだきおくまわりいたみ)

（亀裂　目眩　空虚　夜明け　泪　記憶　廻り　痛み）

(しらぬいたどるゆめゆめまぶたのうらゆれるどうこう)

不知火　辿る夢夢　瞼の裏　揺れる瞳孔

(くるいそうなわたし)

（狂いそうなわたし）

(わたしはわたしか)

「わたしはわたしか？」

(けむりにまくのうりせおったとが)

煙に巻く脳裏　背負った咎

(うれいをくすぶる)

（憂いを燻る）

(ふとうめいなままいまむねをえぐるようだ)

不透明な儘今　胸を抉る様だ

(しんきろうふかんしんじつ)

（蜃気楼　俯瞰　真実）

(ほころびもつれだした)

綻び　縺れ出した

(そうあふれだしたら)

（そう　溢れ出したら）

(かすれるからだきしむしゅらと)

掠れる体　軋む修羅と

(あまねくはおぼろげなよかん)

（遍くは朧気な予感）

(おぼろげなぞうは)

朧気な像は

(ゆれうごくせいとどうのしらべ)

揺れ動く静と動の調べ

(かくせない)

（隠せない）

(さめぬはくちゅうむ)

醒めぬ白晝夢

(かすかにひびくこえをさがしさまよう)

幽かに響く　聲を探し彷徨う

(すくいはなくあなたさえもみえずに)

救いはなく　あなたさえも視えずに

(くるいだす)

（狂い出す）

(ひかりのないこどくでわたしはこわれおちているから)

光の无い孤独でわたしは壊れ落ちて居るから

(ああまたうそありのままおどらされるいんが)

嗚呼　又　嘘　有りの儘　踊らされる因果

(いままどろみへ)

（今　微睡へ）

(うたかたあせたといきの)

泡沫　褪せた吐息の

(かくまうようなひんしつが)

匿う様な稟質が

(がらんどうなわたし)

（伽藍堂なわたし）

(わたしをあわれむ)

わたしを憐れむ

(さらしだすさがくもったひとみ)

晒し出す性　曇った瞳

(あだめいたままいままわりとろけていく)

婀娜めいた儘今　廻り蕩けていく

(ちょうしょうにげだそうが)

嘲笑　逃げ出そうが

(よろめくしたいやるせないと)

蹌踉めく肢体　遣る瀬無いと

(むしばむはせいぎょふのうで)

（蝕むは制御不能で）

(せいぎょふのうで)

制御不能で

(しのびよるぜんとあくのはざま)

忍び寄る善と悪の狭間

(みたせない)

（満たせない）

(こえもあげられず)

聲も上げられず

(かすかにひびくこえをさがしさまよう)

幽かに響く　聲を探し彷徨う

(すくいもとめあなただけをしんじる)

救い求めあなただけを信じる

(しずみゆく)

（沈み行く）

(ひかりのないこどくでわたしはこわれおちているから)

光の无い孤独でわたしは壊れ落ちて居るから

(ああまたざわめくはぼうが)

嗚呼　又　騒めくは忘我

(くりかえしている)

繰り返して居る

(いまほつれだす)

（今　解れ出す）

(どうどうめぐりわだちがらすひびわれたかお)

堂々巡り　轍　硝子　罅割れた表情

(あなたのこえをたださがしもがく)

あなたの聲を只　探しもがく

(こんとんとせいじゃくあざやかにうつすわたしのかげ)

混沌と静寂　鮮やかに映すわたしの影

(どうかぬぐえぬつみはがしてああ)

如何か　拭えぬ罪　剥がして　嗚呼

(まにまにひびいたこえをさがしさまよう)

随に響いた　聲を探し彷徨う

(すくいもとめあなただけしんじて)

救い求めあなただけ信じて

(ひかりのないこどくでわたしはこわれおちているから)

光の无い孤独でわたしは壊れ落ちて居るから

(ああまたうそありのままおどらされるいんが)

嗚呼　又　嘘　有りの儘　踊らされる因果

(いまくりかえす)

（今　繰り返す）

(きれつめまいくうきょなみだきおくまわり)

（亀裂　目眩　空虚　泪　記憶　廻り）

(ひかりのなきこどくおちていく)

光の无き孤独　堕ちていく

(ああまたくろつぶるめがはくちゅうむをみせた)

嗚呼　又　黒　瞑る目が白晝夢を視せた