満天

(しずかにまたたくほしたちのちりゆくそらとどかぬいのりがてんとちをみたしてた)

静かに瞬く星たちの散り逝く空　届かぬ祈りが天と地を満たしてた

(ほそいえだにひかるのはさきわすれたみらいまだなごりおしそうにつぼみをおとした)

細い枝に光るのは　咲き忘れた未来　まだ名残惜しそうに蕾を落とした

(ほら、もうときはみちてみのるきんのかじつ)

ほら、もう時は満ちて実る黄金の果実

(そのてでつみとるだけでせかいはおわるから)

その手で摘み取るだけで世界は終わるから

(けがれぬものとしてふるゆきのしろさはぬくもりをしればきえてしまうの)

穢れぬものとして降る雪の白さは　温もりを知れば消えてしまうの

(きれいなゆめだけがあなたをきりさいたつめたいひとみのやさしさとしんじつ)

奇麗な夢だけがあなたを切り裂いた　冷たい瞳の優しさと真実

(はげしくまたたくほしたちはてんにそむいてあだなすいのりがこのそらをおとすまで)

激しく瞬く星たちは天に背いて　仇なす祈りがこの空を墜すまで

(わたしをとむらうためのはなたばはいらないこころがついえぬうちにねがいをかなえて)

私を弔うための花束はいらない　心がついえぬうちに願いをかなえて

(みとどけてみたいひとののぞみがさんさんとひかりにみちるときを)

見届けてみたい　人の望みが　燦々と光に満ちる時を

(つばさをほしがってだれもがないていたいのちがかなでるまんてんのこーらす)

翼をほしがって誰もが泣いていた　命が奏でる　満天のコーラス

(やけこげたねがいがそらをこじあけるころに)

焼け焦げた願いが　空を抉じ開ける頃に

(なつかしいこきょうはきっとはなのさかりでしょうはげしくまたたくほしたちのゆめのあと)

懐かしい故郷は　きっと花の盛りでしょう　激しく瞬く星たちの夢の跡

(やすらぎのあるとひとのいうさいはてまでつきかげやさしくゆくみちをおしえてよ)

安らぎのあると人の言う　最果てまで　月影優しく　行く道を教えてよ

(しずかにまたたくほしたちのいのりのそらあなたのさけびでこのゆめがおわるまで)

静かに瞬く星たちの　祈りの空　あなたの叫びで　この夢が終わるまで