シンの終演

(あしたはきっとかいせいだ)

明日はきっと快晴だ

(いまはますくをすれば)

今はマスクをすれば

(だれもきずつけないなんて)

誰も傷付けないなんて

(おなじいきをすえる)

同じ息を吸える

(それでめつけものだから)

それで目付け物だから

(まくはとじるだけなんだ)

幕は閉じるだけなんだ

(いみなどないひとみにうつらない)

意味などない瞳に映らない

(ないてばかりのしょうじょに)

泣いてばかりの少女に

(こえをかけることもできはしないとしったから)

声を掛けることも出来はしないと知ったから

(せかいをまげた)

世界を曲げた

(はちじゅうおくのひとのなかで)

80億の人の中で

(ひとつしかないゆめをみてる)

1つしか無い夢を見てる

(もえつきてなにものこらなくたっていいさ)

燃え尽きて何も残らなくたっていいさ

(ひとりなら)

独りなら

(はちじゅうおくのゆめのなかで)

80億の夢の中で

(ひとりしかいないきみだから)

1人しかいない君だから

(ほんとうのくうきなんかはひつようないと)

本当の空気なんかは必要ないと

(しょうめいしよう)

証明しよう

(でーたのせかい)

データの世界

(きみがぼくをあいするせかいを)

君が僕を愛するせかいを

(いつまでも)

いつまでも

(あしたもあめがいいな)

明日も雨がいいな

(そんないやなにんげんだ)

そんな嫌な人間だ

(かさをもったきみのことも)

傘を持った君のことも

(わすれてかくしたことばを)

忘れて隠した言葉を

(ひろいあつめてできた)

拾い集めて出来た

(ふるいのーとのはしをめくる)

古いノートの端を捲る

(ひとりしばいだけど)

一人芝居だけど

(がくぶちのないえもかざってる)

額縁の無い絵も飾ってる

(なくしものはさいしょからない)

失くし物は最初から無い

(これからはいらないから)

これからは要らないから

(きえてくきえてくきえてく)

消えてく消えてく消えてく

(かたちをわすれても)

形を忘れても

(おもいだせるえがおだけ)

思い出せる笑顔だけ

(こわれてこわれてこわれて)

壊れて壊れて壊れて

(くらやみのなかでもみつけだせるから)

暗闇の中でも見つけ出せるから

(はちじゅうおくのひとのなかで)

80億の人の中で

(ひとつしかないゆめをみてる)

1つしか無い夢を見てる

(このげきじょうはおろかなにんげんたちの)

この劇場は愚かな人間たちの

(おりとなる)

檻となる

(はちじゅうおくのゆめのなかで)

80億の夢の中で

(ひとりしかいないきみなのに)

1人しかいない君なのに

(どうしてさいごのぱすわーどがわかんない)

どうして最後のパスワードが解んない

(しんだせつな)

死んだ刹那

(でーたになれば)

データになれば

(きみのきおくもとりもどせると)

君の記憶も取り戻せると

(おもってたんだ)

思ってたんだ

(あじがなくなるただそのまえに)

味が無くなるただその前に

(つめたいこーひーがのみたくて)

冷たいコーヒーが飲みたくて