真冬のかたみに…
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問題文
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(おいひもせずにおいはれもせずにかれきのかげに)
追ひもせずに 追はれもせずに 枯木のかげに
(たつてみつめているまつしろいくもの)
立つて 見つめてゐる まつ白い雲の
(おもてにながされたわたしのかげを)
おもてに ながされた 私の影を
(かなしくあおいかたちはみえてくる)
(かなしく 青い形は 見えて来る)
(わたしはきいているさうたしかに)
私はきいてゐる さう! たしかに
(わたしはきいているそのかげのうたつているのを)
私は きいてゐる その影の うたつてゐるのを……
(それはなみだぐんだはなごえにかへらない)
それは涙ぐんだ鼻声に かへらない
(むかしのすぎたなつかのしらべをうたふ)
昔の過ぎた夏花のしらべを うたふ
(はおじろひわもみ)
はおじろ ひわ もみ
(あれはほおじろあれはひわあれはもみのきあれは)
《あれは頬白 あれは鶸 あれは 樅の樹 あれは
(わたしわたしはひわわたしはもみのきこたへもなしに)
私……私は鶸 私は 樅の樹……》 こたへもなしに
(わたしとかげとはながめあふいつかもそれはさうだつたやうに)
私と影とは 眺めあふ いつかもそれはさうだつたやうに
(かげはきいているわたしのこころにうたふのを)
影は きいてゐる 私の心に うたふのを
(ひつすぢのふるいおがわのさやぎのやうに)
ひつすぢの 古い小川のさやぎのやうに
(なみだ)
なみだ
(あふれるるいのうたふのをゆきのおもてに)
溢れる泪の うたふのを……雪のおもてに